
近くて遠い隣の惑星、火星には現在複数の探査衛星や探査機のローバーが送り込まれ、地球へ火星の姿を映像や画像の形で送り続けている。それらの画像は主にNASA等の宇宙機関から公開されている。
時には探査機から送られて来た画像の中に人工物のようなものが写り込んで話題になることもしばしばある。先日は明らかに自然の造形物とは思えない金属パーツなどがカメラに捉えられたが、これは探査機が火星に送り込まれた際に着陸装置から落ちたものである可能性が高いという結論であった。
だが、最近になって驚くべき説が陰謀論界隈より出て来た。なんと、現在NASAが公開している火星の画像は全て火星ではなく、なんと「地球のとある地域」で撮影されたものだというのだ!
なんでもNASAが送り込んだとされる探査衛星や探査機のローバーはそもそも火星に到着していない。一般に公開されている火星の光景は、本当はカナダのデボン島で撮影されたものだというのだ。
カナダのデボン島はクイーン・エリザベス諸島の南東端北極海に存在する世界最大の無人島で、極寒の気候ゆえに荒涼とした岩だらけの光景が広がっている。しかもデボン島を検索すると「火星に最も近い島」という意味深な単語も出てくる。
興味深いことに、NASAは「ホートン火星計画」の一環でこのデボン島を実験場として実際に使用していた事もある。特に最新の探査機パーシヴィアランスを筆頭に、火星から届く動画や画像は非常に鮮明なものが多いため、デボン島で撮影された動画にフィルタリングをかけて火星で撮影されたものとして公開しているのではないか。画像や動画にノイズが少ないのは、技術の進歩だけではなく、火星のような遠く離れた場所よりずっと近い、地球上で撮影されたからではないのか・・・という説だ。
この陰謀論の厄介な点に、デボン島の非常に岩の多い地形からNASAが本番を想定した「アナログミッション」を行っていたという事実がある。この実験に即してNASAが「火星に最も近い場所」と称したことから、「火星探査機の映像は全てカナダで撮影された」という陰謀論が産まれたものとかんがえられている。
なお、人によっては「火星そのものが存在しない」という驚きの陰謀論を唱える人もいるとか。ちなみにこの説は近年欧米を中心に支持者を増やしている「地球平面論」から産まれてきたもののようだ。
Let’s go to Mars together!
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 University of Stavanger on YouTube / YouTube