
ブラジル当局は、地域社会を不安に陥れた「不気味なピエロ」目撃事件の背後にいた団体を逮捕したと発表した。
地元メディアの報道によると、この奇妙な事件は24日日曜日の夕方、ミランダの町で数人がピエロの衣装を着た不気味な人物が通りを徘徊しているのを目撃したことに端を発する。
2016年ごろからとある都市伝説をもとに、不気味なピエロの衣装を着た人が公共の場に潜んで道行く人を驚かすというイタズラが流行するようになった。その都市伝説はキラークラウン。ピエロの格好をした殺人鬼で、子供をさらって殺害すると言われている存在だ。
このキラークラウンに扮してのいたずらは年々悪質さを増しており、今回のピエロ騒動もすぐに問題になった。地元の人々に動画や写真で捉えられたピエロの姿がネットにアップされると、これを見た住民たちから地元警察に不気味なピエロをなんとかしてくれるようにという要求が上がり、地域社会は大騒ぎになった。
ちなみにキラークラウンの格好で悪質ないたずらを行う人々は、通報を受けてもなお逃げおおせることが多いのだが、今回は勝手が違った。ミランダ警察はピエロの扮装をしていた若者を突き止め、さらにこの不気味な計画を手伝ったとされる彼の友人3人を逮捕することができたのだ。
現地警察の広報担当者であるダニエル・フランシスコ・メルカド・ダンタス氏は「逮捕された若者たちは自分達の行動をソーシャルメディアやTik Tokに投稿しようと思っていた」と説明し、「それ以上の悪質なイタズラは考えていなかった」と語っている。
いずれにせよ、警察は一連の演出が地域の多くの人々を怖がらせたと指摘、逮捕された4人全員が扇動の罪に問われることになったとのことだ。
Como nos filmes de terror, ‘palhaço do mal’ assusta moradores em município de MS
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Daniel / PIXABAY