
森や山に住む、巨大な毛むくじゃらの獣人「ビッグフット」は北米大陸を代表するUMAのひとつだが、なんと近年では海を渡ったイギリスでも目撃証言が多発している。イギリスの超常現象研究家によれば、イギリス国内には昔からグリーンマンやウッドウォーズといった森に住む不気味な人間に似た怪物の伝承が存在しており、もしかしたらこれらの怪物の正体がビッグフットに似た獣人である可能性が高いというのだ。
中でもノーサンバーランド国立公園内にある3527ヘクタールの針葉樹林帯、ハーウッドの森は英国版ビッグフットの生息地として有名だ。実際にこの森では英国版ビッグフットと思われる生物を捉えた明確な写真が撮影されている。また鹿やその他の動物が多く生息し周辺には農場も点在しているため、野生の大型類人猿が生きていくには十分な食料があると考えられている。
英国版ビッグフットを捉えた唯一の写真の撮影に成功したのはニューカッスル在住のビッグフット研究家ニール・ヤング氏だ。彼は森の中の小道を歩いている時に猿のような声を耳にしたという。
「その時、猿のような声と枝が折れる音が聞こえたので、立ち止まったのです。そして私は少し腕を振りながら山道を軽快に歩いていく、直立二足歩行する生物の姿を目の当たりにしました」
彼はこの時、近くの森で「内臓が取り出され、首が折れ足がなくなった上に逆さまになった羊」の死骸を見つけている。イギリスの森には大型の肉食動物が棲息しているという話は無いので、もしかしたら自分が遭遇したビッグフットが食事した痕跡かもしれない、と考えられているようだ。
同じくニューカッスル出身のニール・ロブソン氏も英国版ビッグフットを目撃した人物の一人だ。彼はノーサンバーランド州のボラム湖カントリーパークで仲間と一日釣りをした後、車に戻る途中で身長約3メートルはある毛深い人型生物が「爛々と光る緑の目」で自分を見つめている様子を目撃したと証言している。
また、リー・ブリックリー氏はスタフォードシャーのキャノック・チェイス周辺で巨大な足跡と爪の痕を見つけている。彼によると、足跡はつま先からかかとまで41cmあったそうで、「私の人生でこんなに大きな足跡を見たことはなく、明らかに型や鋳型を使って作られたものではありませんでした」と語っている。ちなみにキャノック・チェイス周辺では2019年以降、12件のビッグフットらしき獣人の目撃情報が報告されているそうだ。
果たして、イギリスにも謎の獣人は棲息しているのか。現在、イギリス国内のみならずアメリカで活動しているビッグフット研究団体も現地で調査を行っているという。いずれ英国版ビッグフットの正体が明らかになる日がくるのだろうか。
Is This a Photo of a UK Bigfoot?
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 Animal Planet / YouTube