
イギリスのサマセット州にて、不気味な見た目の怪人が町中に出現するようになり、近隣住民を不安に陥れているという。
問題の人物は頭からつま先まで真っ黒なラテックスの服を着ており、目の所には赤で×印が描かれているなど、非常に不気味な姿になっている。この人物は通称「ギンプ・マン(Gimp Man)」と呼ばれており、サマセット州の警察は「奴が再び現れた!」と恐々としているという。そう、この怪人は以前もこの地域で人々を脅かしていたのだ。
今から4年程前、「ギンプ・マン」はサマセット州の各地の複数の村に出現。夜間に道を歩く人の後をつけたり、追いかけてくるなどしたため警察がパトロールするに至った。その時は奇妙な扮装で人々を脅かしたとして、2人の青年が逮捕されたのだが、その後も騒動は続いて真相は解っていなかった。
あれから4年、「ギンプ・マン」はなりを潜めていたのだが、26日日曜日の夜に突如姿を現した。被害に遭ったのは若いカップルと男性で、カップルの方は「午前1時頃、クラバーハムロードにてギンプ・マンに遭遇、追いかけられた」と証言しているそう。ちなみにこの人物からはラテックスの嫌な臭いが漂っていたそうだ。
4年ぶりに出没した怪人と、未だに逮捕できない警察に業を煮やした住民達は自警団を結成することにした。とはいえ暴力的な手段に出る事を奨励するわけではなく、あくまで隣人をサポートし、防犯意識を高めることを目的としているそうだ。「こうして互いに注意を向け合う事で、犯人が自発的に行動を改めてくれれば」と自警団に参加している人の一人は語っている。また、エイボン&サマセット警察も捜査を進めており、地域住民に防犯カメラ映像などの情報提供等の協力を願っている。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Gimp / forayinto35mm