
海外のニュースの中には凶暴化した野生動物が住民を襲う、というものがある。
先日、インドのオディシャ州にて水を汲んでいた70歳の女性マヤ・ムルムさんが近くのダルマ野生生物保護区から出てきたゾウに踏みつけられ、死亡するという事件が発生した。彼女はすぐに病院に搬送され、地元の医師が最善を尽くしたものの、ムルムさんは助からなかったという。
ところが話はこれで終わらなかった。
数日後、彼女の家族が葬儀をしている最中に、まったく同じ象が姿を現した。自分が踏み殺した女性に哀悼の意を告げに来たのかと思えばさにあらず。なんと象は彼女の遺体を火葬場から引き離すと、もう一度踏みつけて投げ捨てたのだ。
まさかの象の追い打ちに恐怖におののいた遺族たちは、象が立ち去るまで数時間待ってようやく葬儀を済ませる事ができたのだという。
象がなぜこの女性を気に入ったのかは不明ですが、インドでは近年、森林伐採や人間の活動が象の生息地を侵食することにより、象と地域住民の対立が増加しているという。現在、野生の象が人間と接触することなく移動できるような道路を作る努力が続けられているが、まだ当分人間と野生動物の対立を完全に避けることはできないと考えられている。
Elephant tramples woman to death, then attacks her corpse at funeral
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Rolf Dobberstein / PIXABAY