
先日、サイトではフランスのパリ郊外に建つアパートに幽霊が出るようになったため、住民らが公共住宅に住まわせて欲しいと訴えた、という事件について報告した。今度はマレーシアからもアパートの幽霊に住民たちが悩まされている、という報告が寄せられたのだ。
しかし、こちらの事情はフランスとは真逆だった。地元メディアの報道によると、15日に首都クアラルンプールにあるアンバーコート・アパートメントの入居者100人以上が「心霊アパート」の噂に対し、アパートの評判を落としていると嘆いて抗議を行ったのである。
このアパートに幽霊が出るという評判が立ったのはYouTubeの心霊動画のせいだと住民たちは語っている。
このアパートはその立地より昔から不気味な噂があったのたが、近年になって超常現象調査員を自称する人物や神秘主義者らがこの団地の曰くや霊が沢山住んでいると主張する動画を上げるようになり、それが注目されて心霊スポット扱いされるようになってしまったのだ。その結果、アパートの価値が急落したため、入居者達はついにこの状況について抗議することにしたのである。
問題のアパートメントを管理する会社の代表であるDatuk Seri Dr KK Chai氏は「そもそも噂に根拠はない」とした上で「幽霊を見たことはないし、超常現象に悩まされたこともない」と断言。
また地元当局者のDatuk Seri Michael Chong氏は記者会見で「アパートの住民達はこれらの心霊動画や心霊スポットとみなす主張を許さないし、法的措置を取るだろう」と語っている。
住民らの抗議が心霊スポットの噂を払拭するのか、それとも噂を加熱させてしまうのか。今後が気になるところだ。
Amber Court Apartment not haunted, residents fed up with rumours
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 The Star / YouTube