アパートの入居者が「幽霊に苦しめられている」と転居を訴えた
- 2022/6/24
- 妖怪・幽霊, 幽霊, 心霊スポット
- パリ, フォントネー・オ・ローズ

フランスの首都パリ郊外に建つとあるアパートの住人10人が「幽霊に苦しめられている」と言い出して注目を集めている。
この少し変わった幽霊騒動は、問題のアパートの1階から5階までの住人が、アパートの建つフォントネー・オ・ローズという町の住宅局に誓願書を出したことから明らかになった。そこには「自分たちの住むアパートで、我慢できないほどの超常現象が起こっているため、不穏な状況から逃れるためにも公営住宅からの緊急移転を希望する」と書かれていたそう。
では、アパートではどのような異変が起きていたのか。
入居者によると「まるで雲のような不気味な影」がアパート内を漂い、何度も目撃されたという。さらに人がいないにもかかわらず足音が頻繁に聞こえる、物体が勝手に動く、照明が意味もなく点滅するといった怪異が頻発。さらに数年前から家族全員が不思議な病気にかかっていると証言する一家もあり、「幽霊が出るような建物に住むのはもうこりごりだ」という声が上がっているそう。
それこそホラー系の創作世界の話のようにも思えるが、ある入居者は「こんな話はおかしいと思うかもしれないが、私たちの置かれた苦境もかなりおかしい。少し前まではアパートでは何も起きていなかったのに」と述べている。
このアパートが突然幽霊アパートになってしまった原因だが、入居者達はかつてこのアパートに住んでいたある男性の死と関係しているのではないか、と推測している。かつてこのアパートの一室に「幽霊が見える」という神秘主義者と思しき男性がいたのだが、2019年に死亡。その後、アパート内の至る所で怪現象が起きるようになったのだと住民達は語る。
果たして、アパートに起きている怪現象の正体は何なのか。町長は「何とかして入居者たちの苦痛を和らげたい」と、この事件を調査することを約束している。
フォントネー・オ・ローズのお化け屋敷?
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 SuperHerftigGeneral / PIXABAY