藻類を利用してコンピュータへ電力供給に成功!

ケンブリッジ大学の研究チームが、藻類を使ってマイクロプロセッサに1年間電力を供給することに成功した。

使用した藻類は所謂アオコと呼ばれる藍藻類。皆さんも池や川で見た事があるだろう、水面に鮮やかな緑色の粉を撒いたように広がるあのアオコだ。これを用いて電力供給を可能にしたというのである。

今回の実験では、電力を生産するシアノバクテリアを、アルミニウムの陽極を持つ単三電池サイズのプラスチックと金属の容器に封入、Arm Cortex-M0マイクロプロセッサに接続した。電気出力は、藻類が生成した電子がバクテリアの膜を通過してアルミニウムの陽極に移動する「生物電気化学的プロセス」の結果であると科学者たちは考えている。

今回設計されたバイオ電池は、明るい場所でも暗い場所でも動作し、2021年2月から8月まで(その後さらに6カ月間)マイクロプロセッサーに電力を供給し、現在も電流を生成し続けているという。




生化学者のPaolo Bombelli氏は「今も動いていますし、これからもずっと動いてほしいと思っています。光、温度、水などの条件が揃えば、いつ止まるか予測できません」と語る。

今回開発された藻類を利用した電力供給システムが安定したものである事が判明すれば、新たな代替エネルギーが考え出されたという事になるだろう。今後の技術発展に期待していきたいところだ。

画像©Chokniti Khongchum / PIXABAY 

 

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