
画像©David Mark / PIXABAY
既に絶滅してしまった生物の中でも恐竜は人気の生物だ。映画「ジュラシック・パーク」のように現代に恐竜が甦ったり、地球のどこかで今も生き残っているのかも、と考える人は多いだろう。ネッシーやモケーレ・ムベンベ然り、恐竜や古代生物の生き残りと考えられているUMAも少なくない。
そんな中、海外にてある衝撃動画がネットを騒がせた。
画面には明るい浜辺の様子が捉えられているが、左側の茂みの辺りから奇妙な生物が複数顔を出す。その生物はなんと、小型のブロントサウルスを思わせる長い首の生物なのだ!しかも茂みの奥から次から次へと姿を現し、浜辺を横切って陸地へと帰っていく。生物は合計17匹、いずれも長い首を立てたり前に倒して軽快に走っている。
This took me a few seconds.. 😅 pic.twitter.com/dPpTAUeIZ8
— Buitengebieden (@buitengebieden) May 4, 2022
この動画は5月頭にSNSに登場し、1日足らずで400万回という驚異的な再生回数を記録したという。ブロントサウルスの子供の群れのように見えるこの映像を公開した人物は、興味深いことに「映像に映った生物の正体がわかるまで数秒かかった」と冗談交じりに語る。
そのコメントを受けて、正体に気づいた視聴者もいたようだ。果たして動画に捉えられたこの生物は何なのだろうか。
実はこの映像は、中南米やアメリカ南西部に生息する小型の哺乳類「ハナグマ」の群れなのだ。本来はハナグマたちが陸地から海辺の茂みへ移動する様子を捉えた映像だったのだが、逆再生させることであたかも小型の恐竜が海からあがってきたかのように見せかけることに成功したのだ。
では恐竜のような長い首は何かというと、ハナグマの持つ長い尻尾だったようだ。周囲が明るく、ハナグマたちが暗くてシルエットのようになっていたため、一見しただけでは正体に気づかない内容になっていたと考えられている。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)