武田鉄矢は芸能界屈指の龍馬マニアである。若い頃は龍馬のことばかり考えていた。

18歳で司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだ武田は、19歳の時に2回ほど夢の中で龍馬と会っている。その夢が妙にリアルなのだ。 

晴天の桂浜に武田が立っている。その夢の中で「私も日本史に名前を残したい」と桂浜の龍馬像に語りかけているのだ。すると龍馬像の腰のあたりから太陽が昇り、眩しいばかりの太陽光が武田だけを照らした。

ふと海の方を見てみると、1人の男が泳いでいる。

『あれは龍馬に違いない!』と思った武田が海に飛び込んでその男の肩をつかんだ。筋骨隆々の体をしており、顔はハッキリ見えなかったが、あれは龍馬に違いないと武田は信じている。




それからしばらく経って薄暗い商家に武田が立っている。仲間20~30人で何やら話をしている。

そこへ1人の男が飛び込んでくる。何やら叫んだと思うと全員がいきりたって飛び出していく。武田も思わず一緒に走り出す。そして自分の前を走っている男に話しかけた。

「どうした?」

前を走っていた男は振り返ると「坂本さんがやられた」とだけ答えた。振り返ったその男は陸奥宗光であった。

武田は号泣しながら近江屋までの道を走ったと言う。

(山口敏太郎 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 寺田屋 / Yasuo Kida

 

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