取り消された「2022年のネッシー初観測」をめぐり論争が続いていた

アトラスでも報告したが、「今年最初のネス湖の怪獣目撃」の取り消し騒動は今年のニュースの中で最も奇妙なニュースになるだろう。だが、この認定取り消しを巡って未だに論争が続いているという。

  2022年最初のネッシー目撃情報 認定取り消し

この奇妙な論争は先月末、アイルランドの Eoin O’Faodhagain氏がネス湖の湖畔に設置されたウェブカメラのライブストリーム映像を視聴中、ネッシーらしき生物を発見したと報告したことから始まった。昨年と比べ今年はなかなか目撃例が出てこなかったため、ウェブカメラ経由の目撃事例は世界中のネッシーファンを喜ばせていた。

しかし、O’Faodhagain氏の報告が話題になった直後、あるパドルボーダーのペアが、ネス湖のウェブカメラに映った「生物」の正体は自分たちではないかと主調。この主調により報告はネス湖モンスター目撃公式記録から削除され、数日後に「今年初」と称される新しい報告が発表された。




素人目にはこの記録更新も変わった事がある程度の事象だが、ネッシー研究コミュニティーの中では未だに議論が続いていたことが明らかになった。

今回ウェブカメラを介した目撃情報が取り消されたことで、かねてより現地の目撃証言に頼らないバーチャル・モンスター・ハンティングを批判していた人々から「ウェブカメラによって得られるネッシーの証拠となりうるものはかなりあやふやであり、真剣に注目する価値はない」という意見があったようだ。

特に、長年ネッシーを研究してきたであるスティーブ・フェルサム氏は「ウェブカメラ目撃談は利益よりも損害がはるかに大きい」と非難。しかし従来の専門家によるこれらの批判に対し、ウェブカメラによる報告を数多く担当してきたO’Faodhagain氏も反応。

O’Faodhagain氏は、今年最初の目撃例というタイトルを「失った」事実に関して欧州のメディアに「最初は当然ガッカリしたが、登録リストに最初に載せられ、その後削除され、また復活して2回目に削除されたことを考えれば、実にユニークだった」と語っている。そして、「このようなことは、公式の目撃情報を収集してきた25年間で、他になかったと思う」と続けた。

また彼はライブ映像に記録された目撃情報は、現場の報告書と同じかそれ以上のものだと主張。さらに「広い世界の人々は実写にしか興味がない」と述べ、映像で提供できるライブカメラの有用性を強調していた。

果たしてこの論争はどのような決着になるのか、気になる所だ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Loch Ness / Shakespearesmonkey

 

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