絶滅認定された鳥はまだ生存した!アメリカハシジロキツツキの生息調査

アメリカ・ルイジアナ州に生息していたキツツキの一種にアメリカハシジロキツツキが存在する。後頭部が赤く、黒と白のコントラストが美しい大型のキツツキだった。大きなくちばしは象牙色で、英語名のIvory-billed woodpeckerはここから来ている。

ハシジロキツツキは1944年に目撃されたのを最後にアメリカで絶滅したと考えられていたが、2004年2月上旬にアーカンソー州の水辺で目撃報告が出ていた。しかし、その後は2005年4月にわずか数秒だけハシジロキツツキの特徴を備えた鳥の姿が動画に記録されたのみで、2021年9月29日には合衆国魚類野生生物局はアメリカ国内において絶滅したとみなし、保護対象リストから外す事を発表した。

だが、今年に入ってハシジロキツツキがまだ生息している可能性があるという興味深い新研究が発表された。この驚くべき発見は研究者チームが10年にわたるプロジェクトにて、このキツツキが存在し続ける証拠となるものを撮影した結果だと言われている。




この調査はルイジアナの「ボトムランド広葉樹林」のある地域にて、野生動物の動きを記録するトレイルカメラやドローン、現地調査を駆使して長期間にわたって調査を行った結果得られたものである。このプロジェクトを率いた自然保護活動家のスティーブ・ラッタ氏は、チームの全員がこの鳥を自分の目で確認し、非常にユニークな鳴き声を聞いたことを明かしている。彼は自身がこの鳥を見たときのことを振り返り「見た後、目に見えて震えが来ました。見ることのできる人がほとんどいない、特別なものを見たという実感がある」と感嘆の声を上げている。

こうした現場での観察に加え、この鳥が目撃されたと思われる場所に設置したトレイルカメラが捉えた写真によって、この鳥の存在をかなり確実に証明できたと研究者たちは報告している。画像は一見すると大きなキツツキのシルエットが写っているだけなので、素人が判別するのは難しい。しかし、専門家がこの地域に生息する他の種類の鳥と比較して、姿や特徴を分析した結果、写真に写った鳥類は間違いなく絶滅が認定されたハシジロキツツキであるという見解が得られている。

現時点ではこの研究チームの論文はまだ査読されていない状況のため、本当に絶滅していないのか断定はしかねる状況だと言う。しかし以前、ハシジロキツツキの調査を行った生物学者からは研究結果について「非常に興味深い」という意見が出てきている。

米国魚類野生生物局がハシジロキツツキの現状に関する評価を変更するかどうかはまだわからないが、絶滅認定を覆すにはより具体的な生存の証拠が必要になると考えられている。果たして、絶滅認定されたキツツキは蘇るのか。気になる所だ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Wikipediaより引用

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る