聴くと壊れてしまう記録媒体『蝋管』100年ぶりに復活!

昔ながらの録音方法といえば、レコードやカセットテープ等を想像する人が大半だろう。だがレコードわ磁気テープが生まれるずっと前に、世界初の量産型音声記録媒体である “蝋管”なる技術が存在していた。

蝋管は中が空洞の筒の外側に蝋をひいて録音内容を刻印したもので、機械式の円筒蓄音機で再生するという、極めて原始的なものであった。1896年から1915年にかけて広く普及し、当時はレコードといえば我々が知る円盤状のあれではなく、こちらの蝋管だった。

録音されているのはオペラや舞台など、あまり例のないユニークな音源が含まれていると思われており、中には何が記録されているのか全く謎の蝋管も相当数あるとみられている。

しかし蝋管は当時から非常に壊れやすいものであり、現存する蝋管に至っては旧来の方法で再生しようものならその大半が分解してしまう可能性が高いとみられ、記録された音源を再生する方法はもう無いと考えられていた。




だが新たに開発された「Endpoint Cylinder and Dictabelt Machine」という新しい装置が蝋管を傷つけることなくスキャンしデジタルデータに変換、録音された内容を再生できる可能性が出てきたため、長らく謎のままだった音源が再生できる可能性が出てきたとして話題になっている。

ニューヨーク公立図書館の音楽図書館員ボブ・コソフスキー氏は、蝋管のいくつかには「史上初の大規模なライブ音源」が含まれており、「この中には当時の歌手や演奏家、聴衆の様子が記録されている。この機械は当時の様子を知るための手がかりとなってくれるだろう」と語っている。

ニューヨーク公立図書館に保管されているすべての蝋管をデジタル化するには2、3年かかると思われるが、最終的には100年以上誰も聴いたことのない音源を再び聴くことができるようになると考えられている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 2019-02-01-13-10-04 / Jerry7171

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る