コロナ禍で増えている鬱病!対策を専門家にインタビュー

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次々と変異株が生まれ、なかなか収束しないコロナ禍で世界的に鬱病、鬱状態になる人々が増えている。OECD(経済協力開発機構)の調査によると、特に、活動的な若い世代、失業者や経済的に不安定な人々が精神的な不調に陥っているという。

OECDの調査によると、日本では、うつ病やうつ状態の人の割合は、新型コロナが流行する前は7・9%(2013年調査)だったが、20年には17・3%と2・2倍にも増えてしまった。米国も6・6%(19年)から23・5%と3・6倍に急増、英国は9・7%(同)から19・2%と倍増した。

OECDのシミュレーションによると、精神疾患や精神的な不調に伴う経済損失は、治療費の負担や失業、生産性の低下などを含め、15年時点で約6000億ユーロ(約79兆円)以上になるという。

Depression
Depression / Ryan_M651

鬱病はどのように防止すれば良いのか?

麻布メンタルクリニックの公認心理師、黒岩貴氏によると、鬱病は「三大幸せホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンと関連する。

「三大幸せホルモンと言うと、1.セロトニン 2.ドーパミン 3.オキシトシンとなります。

1. セレトニンは牛肉等に多く含まれますのでバランスのよい食事がお勧めです。また、朝の光で増え昼間活動的にしてくれます。逆に夜はメラトニンと言うホルモンが出て眠くなります。朝はカーテンを開け、夜はスマホ等の光をあまり浴びないことがお勧めです。

2. ドーパミンは報酬系で嬉しく感じるホルモンです。ドーパミンの代謝物質的なものがノルアドレナリンです。ノルアドレナリン(交歓神経優位にし緊張を作る)の副腎皮質での代謝物質がアドレナリンです。いずれも行動を活発にしてくれます。セレトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンで三大神経伝達物質と言います。うつ病の方は少なくなります。




3. オキシトシンは仲間との協働等で生まれます。育児、ハグ、などの触れ合いで生まれる幸福感です。しかし、敵と思うと攻撃します。若母が夫を攻撃してしまうことが多く出産1年以内の離婚が多い事が報告されています。理解しあいましょう。

いずれも過剰になると統合失調症、ストレス障害者、不安障害、そう病、その他の病気になりますので、バランスに気を付けましょう(黒岩氏)」

そして、鬱病を防ぐには、脳内ホルモンを正常化することが必要で、

「1. バランスの良い食事、2. バランスのとれた仕事と遊び、3. 仲間との語らいやハグ、カウンセリング等のコミュニケーションが有効です。仲間との友好が幸福度のトップとなっています」

という。

脳学者の中野信子氏がメディアで答えたインタビューに「鬱」防止には「不安な気持ち」を「生理現象」だと割りきることも重要だという。

「わたしたちが感じる不安な気持ちは、実は生理現象として生じる面があります。日光をあまり浴びなかったり、運動が不足したりして体内のセロトニンのバランスが少し変わるだけで、不安になってしまうのです。こう考えると、たとえ気分が落ち込んでも、『最近ずっと部屋にこもっていたからセロトニン不足なんだな』『日照時間が減っているからだ』と、自分の状態を冷静に観察することができます。

逆に、落ち込んでいるときに無理に元気を出そうとしても、それでセロトニンが増えるわけではないため、余計に自分をダメに感じてつらくなるでしょう。「ただ生理的に不安になっているだけ」という事実を、まず自分で理解する必要があるのです。

人間は、脳もホルモンも自在にコントロールできるわけではありません。不安な気持ちを感じるのは確かに不快ですが、深刻に考えるのではなく、あくまで生理現象だととらえると、気持ちを落ち着かせることができます。

そして、『この不安はどこからくるものだろう?』と、いま感じている不安を一歩引いた目で見つめて、原因や理由を探してみるのです。(中略)問題が一気に解決しなくても、そんな行動ができること自体、すでに不安から一歩足を踏み出している証拠なのです」(中野氏)


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そして、一歩踏み出した後は「脳を騙す」と不安が解消されやすいという。

「『できると思ったらできる』とよくいわれます。これは案外理にかなっていて、脳はだまされやすい性質があるため、ある程度の根拠があれば、自分に都合のいいように脳に思い込ませることは可能です。

これを、「ラベリング効果」といい、もともとは他者に対してラベル(レッテル)を貼ると、その人がラベルどおりの行動をしたり、性質を持ったりするようになるという理論からきています。




そこで、不安に囚われたときは、これを自分に対して行ってみるのも手です。不安を感じるようなことに対して、「意外とできるかもしれない」「むしろ得意かもしれない!」と考えると、まず気持ちが落ち着いていきます」(中野氏)

いかがだろうか。まず日頃から心身にストレスをかけずに「幸せホルモン」が出るよう、無理なく楽しむこと、そして、「不安な気持ち」になっても否定せずまず受け入れて分析することとして、「脳を騙すこと」。

特に日本人はセロトニンの量が少ない為、不安になりやすい遺伝子を持つという。真面目で努力家ほど鬱病、鬱状態に陥りやすいといわれるが、一度きりの人生を無理なくありのままに生きていきたいものだ。

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

 

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