残酷すぎる動物実験に世界的な廃止の流れ!日本だけ遅れている!?

【動物実験禁止の世界的な流れ】

中国が去年12月、輸入化粧品への動物実験義務付けを緩和した。中国では、これまで輸入化粧品に対して、中国当局が指定する中国国内の試験機関で動物実験を実施しなければならない、という規制がされていた。

しかし、2021年5月1日より施行された法令「化妆品注册备案资料管理规定」によって、「製品の安全性を十分に確認できる」乳幼児・子どもを対象としないなど複数の要件を満たした化粧品には動物実験を行わなくて良いとされた。

また、越境ECサイトなどで販売される製品も、一定の要件を満たしている場合、一般化粧品・特殊化粧品ともに動物実験を実施せずに中国へ輸出出来るようになった。

昨今、アニマルウェルフェアの理念が世界的に浸透し動物実験を廃止する化粧品会社が増えている。中国の政策転換はこのような世界の流れを組む。

Laboratory Rabbits (16)
Laboratory Rabbits (16) / Otwarte Klatki

欧米では1980年代に化粧品動物実験反対運動が広がり、EU (欧州連合)は、化粧品に関して、2013年3月に域内での動物実験および他国で動物実験された化粧品の販売を禁止にした。また、OECD(経済協力開発機構)やICH(医薬品規制調和国際会議)など国際機関の化学物質や医薬品の安全性試験ガイドラインにおいても、代替法を取り入れる努力が進められている。

近年、EUにならうかのように、イスラエル、インド、ブラジル・サンパウロ州、ニュージーランド、台湾などでも化粧品の動物実験が禁止になった。

更に、化粧品分野以外でも、 医学・科学上の実験での動物使用禁止案についても、スイスが2月13日国民投票を実施した。反対79 %、賛成21%で否決されたものの「動物実験が倫理に反する上に必要ない」という声が強くなった。

一方、日本では未だにアニマルウェルフェアの理念が社会に浸透していないからなのか、研究施設や製薬会社のみならず、現在でも多くの小中高校でカエルや魚などの解剖実習が行われている。




「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」https://www.java-animal.org/ の事務局長・和崎聖子氏によると、

「学校の解剖実習は、動物の命を実験材料としてモノ扱いさせるため、子どもたちがふざけて弱いものは殺してもいいんだと思うようになるなど、動物に対する感覚を狂わせる危険性があり、倫理観の欠如につながりかねません。ソフトウェアを使った代替法で学んだ生徒と、実際に生きた動物を解剖した生徒の成績を比べると、前者の生徒たちのほうが良かったという論文があります。代替法だと、何度も繰り返し実験できるので、学習効果が高いのです」

「欧米では大学の医学部、獣医学部においても生きた動物を犠牲にするカリキュラムも少ないです」

という。

2019年に改正された動物虐待では動物愛護法では愛護虐待に関する虐待の罰則は強化されたものの、実験動物に関する改正は、皆無に終わった。

Preparation of the RT-PCR Reaction (05811008)
Preparation of the RT-PCR Reaction (05811008) / IAEA Imagebank

【動物実験のデータは人間にあてはまらない】

近年、動物実験の代替方法として、培養細胞やコンピューターシミュレーションなどによる動物を使わない研究方法の開発が着々と進んでいる為、欧米では動物実験に反対する医師や研究者が増えている。

実際に、人間と動物とでは体の構造や代謝機能などの違い(=種差)があり、化学物質への反応が異なる。更に、人間の病気や症状は生活環境や食生活、遺伝、ストレスなど様々な原因が複雑に絡み合っていることから、動物実験で得られたデータのは人間にあてはまらないことも多い。

動物実験は、実験動物を維持管理のための場所の確保、給餌の手間など、飼育コストがかかるが、代替法は試験管やコンピューターで行うことで経費も時間も圧倒的に削減できる。

COVID-19 Testing (05810977)
COVID-19 Testing (05810977) / IAEA Imagebank

【残酷すぎる動物実験】

動物実験は実験動物達に大きな苦痛を伴う。

例えば、 化粧品の安全性や有用性を調べるためにモルモットの背中の皮膚をあらかじめ損傷させそこに被験物質を塗布したり、絶食させたマウスに強制的に被験物質を投与したり、ウサギを頭だけが出る拘束器に入れて開かせた片目に試験物質を入れて最低でも72時間かけて経過を観察したり、実験動物にとって想像を絶する苦痛・恐怖が伴うのはいうまでもない。

ウサギの実験は、麻酔からさめた時に激痛から暴れて首の骨を折って死ぬこともあるそうだ。




動物代替センターを運営し、動物を用いない研究への助成機関のAnimal Free Research UKと、英Cruelty Free International(CFI)の調査によると、世界では毎年、推定1億1530万匹以上が犠牲になっているという。

殆どの実験動物は、実験用動物を繁殖・供給する企業や研究施設で生まれた瞬間から実験台として使われる運命にある。
まさに生き地獄のような痛みや恐怖や苦しみを味わわされ、その一生を終えてしまう。

動物実験をしない代替方法で人間のデータに近い結果が得られるなら、より多くの企業・研究施設が動物実験廃止する流れになることを期待したい。

トップ画像©Laboratory Animals / PIXABAY

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

 

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