何かの前触れ?伝説・九尾の狐「殺傷石」が真っ二つに割れた!

3月5日に、TwitterにアカウントLillian(職業ソフトウェアエンジニア@Google社)が、下記のようにコメント付きで写真を投稿した。

『九尾の狐の伝説が残る、殺生石にひとりでやってきました。
縄でぐるっと巻かれた真ん中の大きな岩がそれ…
のはずなのですが、なんと岩は真っ二つに割れて、縄も外れていました。
漫画だったらまさに封印が解かれて九尾の狐に取り憑かれるパターンで、
見てはいけないものを見てしまった気がします』

と、中央からパッカーンと真っ二つに割れた大きな巨石がみえる。写真の右手には木杭に白文字で「殺傷石」と書かれた写真だ。

この「殺傷石」は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近に存在する溶岩である。付近一帯に火山性ガスが噴出し、松尾芭蕉もこの地を訪れ、「奥の細道」にその様子が描かれる程の、国指定の名勝である。

また、“九尾の狐”伝説として、鳥羽上皇が寵愛したという伝説の女性・玉藻前が九尾の狐の化身(妖狐)で、陰陽師の安倍泰成に見破られて東国に逃れ、上総介広常と三浦介義純が狐を退治すると狐は石に姿を変えたと言う伝説がある。石に姿を変えても、毒を発し続け、人々や生き物の命を奪い続けたため「殺生石」と呼ばれるようになり、至徳2年(1385年)には玄翁和尚によって打ち砕かれ、そのかけらが全国に飛散したという。




殺傷石が飛散した先は日本各地の「高田」と言う地名の三箇所(一般的には岡山県、新潟県、広島県、大分県、福島県のいずれかで諸説あり)である。

また、Lillian氏は続けて、Tweetを連投しこう投稿した。

『ツイートを検索して直近の1~2日以内に撮影されたと思われる写真を見てみたけど、どれも岩は割れてませんでした。なんだか本当に怖くなってきました』

このツイートを見ていたフォロワー(アカウント:アロエ食べたい)は、地元の方のようで、真夜中にライトを照らして様子をチェック、写真を投稿した。

コメントに「本当に割れてましたー   だだ雪吹雪いてるので 夜に見に行く人はいないと思いますが気をつけて下さい^^;」とTweet。岩はどうやら3月5日のこの日に割れたようだ。

なお言い伝えによると、この石に姿を変えたという妖怪は、【鳥羽上皇が寵愛した『玉藻(御)前』で、殷の時代より三千年以上も生きている大妖怪。その色香で男を堕落させるのを至上の喜びとする。独身男性の家に入り込んでは、家事の一切を取り仕切り、金銀財宝を与え仕事にも行かせない。そして、男が健康なまま寿命を迎えるまで、決して出て行かない】という、男性にとりつく大妖怪だ。

玄翁和尚によって打ち砕かれたという「殺傷石」が再度真っ二つに…やはり一抹の不安は拭い切れない。この世に九尾の狐が復活するのだろうか?それとも、何か別の悪いことが起こる予兆なのか…。

なお那須町は、この「殺傷石」が元々数年前よりひび割れが確認されており、それにより自然現象で割れた可能性が高いと見解を述べている。

(田岡令梛 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 @Lily0727K / Twitter

 

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