
1年に4回土用の日がある。土用の日は季節の変わり目の節分までの18日間、一切の土いじりをしてはいけないと言われている。農作物のお世話も当然植物の植え替えもダメだと言われている。
もし土をいじると地の精霊であると言われている妖怪「土用坊主」が現れる。
「土用坊主」の姿は、土の塊が人間の姿をしているとか、最も人間が見たくないものに化けるとか言われている。
昔、ある守銭奴が金を小鉢に入れて庭に埋めていた。すると、毎晩夢でそれを何者かが貪り食う。心配になって掘り起こしてみたら、「土用坊主」が姿を現した。ミミズの体に昔売り飛ばした娘の顔をしていた。
【怪談朗読】伝承・風習にまつわる怖い話/全10話【怪談つめあわせ】
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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