
今月9日、イギリスの国際競売会社サザビーズのオンライン競売にて、過去最大級のカット済ダイヤモンド「エニグマ(The Enigma)」が出品され、316万ポンド(約4億9000万円)で落札された。
このエニグマは555.55カラットの黒ダイヤことカーボナード。非常に硬度が高く、主に工業用研磨材として重宝されているが、近年では宝飾品としての人気も高まっている。
現在発見されるカーボナードは全て38~26億年前、地球に隕石が降り注いでいた時代に形成されたと考えられているが、未だにその原理は謎が多い。ダイヤモンドの大半は透明だがカーボナードは黒く不透明、表面に小さな穴が開いているなど、かなり違う特性を持っている。
今回の「エニグマ」は20年来個人が所有していたもので、最近になってドバイなど各地で展示された。表面のカットは熟練の証人が3年がかりで行ったもので、5本指の手のひらをモチーフにした中東の護符「ハムサ」にあやかって55面にカットされている。
競売史上最大級のダイヤ、4.9億円で落札(2022年2月)
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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