妖怪カセドリ『かっかっか〜のかっかっかっ♫』雪の上を舞う!

        画像 onsen_ryokan_hashimotoya / Instagram より引用

2022年2月11日にTwitterに大沼兄昌 / オオヌマケイスケ(:山形県大江町&仙台市で2拠点生活する怪奇愛好家・フリーデザイナー/ディレクター)さんというアカウントが、動画と共にこのように投稿した。

「妖怪研究家の先生と一緒に行ってきた上山市の伝統行事、妖怪カセドリです。規模を縮小しながらも開催してくださったことを心から嬉しく思います」

動画は、「ケンダイ」という藁葺をかぶった者達が、雪の上を焚かれた薪を中心にして、反時計回りに回りながら、片足ケンケンで円陣を組み、また両手を横に開いたまま「そ〜れ!加勢鳥(かせどり)、加勢鳥お祝いだ♪商売繁盛満作だ、商売繁盛満作♪」「そ〜れ!かっかっか〜のかっかっかっ♫ x2」の掛け声にとチャキチャキと鳴る音楽に合わせて舞うお祭りの様子だ。

藁葺をかぶっている者(基本的には若者達。中には女性も!)に祝いの冷水を浴びせる、五穀豊穣や商売繁盛を祈る江戸初期から伝わる伝統の民族行事である。




山形県の山形市の隣市、上山(かみのやま)でこの奇習は毎年行われ、加勢鳥達は街中を踊り歩く。上山はかつての城下町にして宿場町、更に今も温泉町であり、これら3つが揃った町は全国的にも珍しいようだ。

また、歌人斎藤茂吉の故郷であり、歴史上の出来事としては、1573〜1645年の江戸初期に臨済宗京大徳寺の僧・沢庵が幕府により流された地である(紫衣事件で幕府を批判)。

動画に石垣が写っている、このお城は上山城である(模擬であるが天守を備えた城跡は県内ではここだけ)。一面の雪とお城と、藁葺を被った妖怪カセドリが何とも言えないコントラストを生み出している。

Twitterのコメントには

「妖怪なんだ。中の人、寒そう。」(から傘小僧に似た妖怪)
「姿も動きもユーモラスで可愛い」
「鬼太郎のげ、げ、げ…が聞こえてきそう。可愛い」
「スタイル抜群!のカセドリ。佐賀県の見島のカセドリは笠をかぶっていてカッコいいですよ。」
「鹿児島県知覧町のソラヨイにも共通性を感じます。」

等とコメントが寄せられた。




その他の地域でも似たようなお祭りがあっているようだが、姿形が違っていたり、所作が違っていたり、また、来訪神に関わる祭祀である事が多いようだ。なお、山形の加勢鳥はオフィシャルでも妖怪の位置付けらしい。

なお、藁葺の中の妖怪達はほぼ裸だそうで、藁で肌が擦れて痛くて、入浴時はとても痛いそうだ。

もはや拷問のようだが、妖怪カセドリ達は厄を最後まで背負って持っていってくれるのであろう。なんと健気で哀愁漂う妖怪なのだろう。そして、愛しくて可愛い。

そして、聞いたら忘れられない、妖怪セカドリの鳴き声なのであろうか「かっかっか〜のかっかっか〜♫」このフレーズのインパクトも凄まじい。

筆者には脳内リフレインが止まらない。妖怪好きは是非山形まで足を伸ばし「かっかっか〜のかっかっか〜♫」と一緒に鳴いてみては如何だろうか。もしかしたら、妖怪と同化できるかもしれない。

(田岡令梛 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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