
先日、アトラスではブラジルにて「漁師のボートが光る目を持つ奇妙な生物に追いかけられた!?」という事件についてお伝えした。
この事件はブラジル最南端のリオ・グランデ・ド・スル州の沖合にて夜間発生したもので、ある漁師がスピードボートで漁に出かけた最中に正体不明の獣が後を追いかけてきたという。漁師が撮影した動画には速度を上げるボートに追いすがる、黒い体に光る目を持つ怪物が波間に現れる様子が何度も捉えられていた。
果たして、この生物の正体は何だったのか。
多くの人は正体不明の追跡者に対して驚きの声を上げているが、中には「アザラシやアシカが追いかけてきただけなのでは」という反論や、真ん中にあるキャプションが邪魔でどんな動物かわからないという指摘も寄せられていた。
そんな中、ついに専門家が動画の生物に対して言及した。ブラジル政府の科学技術開発国家評議会に勤めるPedro Henrique Tunes Pereira氏によれば、この生物は高確立で「アザラシかアシカ」である可能性が高いという。
「この奇妙な海の生き物は、暗闇の中にいるため細部が確認しにくいですが、実際は鰭脚類、つまりアザラシかアシカである可能性が高いです。鰭脚類はもともと好奇心旺盛で、夜間はよく船の後をついてきます。また、夜行性の動物はより多くの光を取り込むため目の内側に輝板という膜を持っています。これらの特徴から考えると、体長4メートルほどで時折この地域を訪れることもあるヒョウアザラシの可能性が高いと推測されます」
そしてPereira氏は「追いかけられた側は非常に恐ろしい体験となったでしょうが、危険は低かったでしょう」と締めくくっている。
Horrifying moment glowing eyed sea creature chases fisherman as he flees ‘attack’
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©bhart9070 PIXABAY