
高速道路の逆走は非常に危険なもの。うっかり入り込んでしまったにせよ、大事故につながりかねない行為なのは間違いない。
1月28日金曜日の午後、ダニエル・アセフ容疑者はラスベガスを走る高速道路I-215の南行き車線に入り、逆走行為を行い、複数の車との衝突を引き起こした。幸いにもこの混乱でけが人は出ず、アセフ氏もその後逮捕された。
いったい何故逆走してしまったのか。
火曜日に被告人として法廷に現れたアセフ氏は逆走の理由として、NASCARの有名なレーサーである「デイル・アーンハート・シニアの幽霊がそうするように自分に言った」からだと裁判官に語ったのだ。
ラルフ・デイル・アーンハート・シニア は、1980年代から90年代にかけて活躍したストックカー(市販車)レース大会NASCARのドライバー。 7度に渡ってNASCARの年間チャンピオンを獲得している人物でもある。
アセフ氏は彼の霊を「インティミデーター」の愛称で呼んでおり、この幽霊が「人気のあるモータースポーツをラスベガスに復活させるよう市長を説得するため」にアセフ氏に頼んだため、逆走を行ったと法廷で主張した。
この荒唐無稽な証言はアメリカ国内で物議を醸しているが、さすがに賛同する声は聞こえてこない。現在アセフ氏は複数の罪に問われており、裁判の最終的な結果が気になるところだ。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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