
エジプトの神殿を修復していた考古学者が、全長7.9メートルもの大きさがある一対の巨大スフィンクスを新たに発掘、注目を集めている。
エジプト観光考古省のプレスリリースによると、ルクソールの「数百万年の神殿(Temple of Millions of Years)」と呼ばれる場所で発掘作業をしているときに発見されたという。
この神殿は約3300年前にエジプトを支配したアメンホテプ3世の終焉の地として使用されていたが、「古代エジプト時代にエジプトを襲った壊滅的な地震によって破壊された」と言われており、研究者によってようやく発掘が始まったばかりだったという。
同省はこのスフィンクスについて「マングースの頭飾りをつけ、王家の髭を生やし、首に幅広のネックレスをつけたスフィンクスの形をしたアメンヘテプ3世の巨大な石灰石像2体の一部」と説明している。
考古学者たちは神殿群内の位置からこの巨大なスフィンクス像が「毎年行われた、美しい祭典の行列道の出発点にあった」と推測している。今回の発掘ではスフィンクスに加えて黒い花崗岩で作られた女神セクメトの3つの胸像も発見されている。
今後の調査の結果で何が出てくるのか、非常に楽しみだ。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Ministry of Tourism and Antiquities / Facebook