空から動物が降ってくる! 「アニマル・オブ・レイン」現象

【魚が空から降ってきた!】

昨今、魚が空から降ってくる「アニマル・オブ・レイン」と呼ばれる現象が世界各地で増えているという。

昨年12月29日も米国のテキサス州テキサカーナで空から雨と共に魚が降ってきて、住民らが騒然となりSNS上でも話題になった。

【過去の「アニマル・オブ・レイン」現象】

魚に限らず動物などが空から降ってくる 「アニマル・オブ・レイン」現象は今回初めてのことではなく、古来より世界各地で発生している。

旧約聖書の記述にも、モーゼに率いられたイスラエル人が砂漠をさまよっていた間、空から「マナ」と呼ばれる食糧が降り注ぎ、食糧問題が解決されたという描写がある。

実際の記録されている歴史上でも、世界各地で色んな動物が空から降ってくる現象が度々発生してきた。




 ●884年(元慶8年)、出羽国 「三代実録」によると、秋田城に雷雨があり、石鏃23枚が降ってきたという記述がある。古代の人々は「天空の神々が使用し、雷雨の時に天から落下した天工物」と考えていた。

 ●1793年(寛政5年)8月、江戸市中に小雨に混じって白や赤の獣毛が大量に降ってきた。

 ●1861年2月、シンガポールの 市内各地で魚の雨が降った。

 ●1876年3月、米国ケンタッキー州で100×50ヤード四方の範囲に赤身肉の断片が降り注いだ。アメリカハゲタカのような猛禽類が食べた肉を吐き出したものと推定されている。

 ●1890年、イタリア王国カラブリア州メシナディで、 真っ赤な血の雨が降った。 強風によって引き裂かれた鳥のものと見られたが、裏づけとなるような強風や鳥の死骸はなかった。

 ●1901年7月、米国ミネソタ州ミネアポリスで、嵐の日に豪雨と共にカエルやヒキガエルが降った。町のおよそ4ブロックに渡ってカエルで埋め尽くされ、最大8cmの厚さまで積もった。




 ●1956年、米国アラバマ州チラチーで、晴天の中に急に暗雲が現れ、ナマズ、バス、ブリームなどといった魚が降ってきて、その後白い雲が出現した。

 ●1981年5月、ギリシャナフリオンで、 空から60~80gのカエルが町に降ってきた。北アフリカに生息する種であり、強風で運ばれたものと見られている。

 ●1982年~1986年、米国コロラド州エヴァンスで空からトウモロコシの粒が数回にわたって降ってきた。

 ●1989年、オーストラリアクイーンズランド州イプスウィッチで、小雨の中、約800匹のサーディンが降り、民家の芝生が覆われた。

 ●2001年7月、インドケーララ州で赤みがかかった雨が降った。詳しい調査によると、雨には菌類の胞子が含まれていたが、出所は不明だった。

 ●2009年6月、日本石川県七尾市で空から多数のオタマジャクシが降ってきた。当時、周辺地域の大気は安定していた為、竜巻などによる影響だとは考えにくい。後日の調査により、鳥が吐き出したものだという説が有力視された。

 ●2018年6月、中国山東省青島市で、強風を伴う雷雨とひょうの中、タコ・ヒトデ・アワビ・エビなどの魚介類が降った。

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IMG_7332 / cornstalker

【米国の未来は不吉!?】

さて、今回の 「アニマル・オブ・レイン」現象は、年の瀬がせまった日に発生したこともあり、一部の米国民より2022年のアメリカの運命にとって不吉なのでは?と考えられたようだ。

というのも、現在バイデン大統領の元、米国の政策が大きく変わり、共和党支持者からの社会不安が高まっているのだ。新型コロナを軽視していたトランプに比べ、バイデン大統領はワクチンを米国内の全国民に接種させようとし、職場でのワクチン未接種者の解雇を合法とし「事実上、強制接種に近いワクチン普及政策はやり過ぎではないか」という批判が高まっている。

また、強硬で過激なトランプ大頭領に比べ、バイデン大統領は外交も穏健でリベラルで、中国にはウィグル問題を「ジェノサイト」だと批判したが、アフガニスタンやパレスチナなど中東方面への介入には慎重でタリバンが政権を握る一因となってしまった。

バイデン大統領は特に中産階級以上の層から支持を得ているが、一部の中産階級以下の層や、特にトランプを崇拝する組織Qアノンから「共産主義の犬だ」と批判を浴びている。現地の米国人ジャーナリストの情報によると「米国は分裂して内戦が起きかねない状態」だという。

その社会背景もあって今回の 「アニマル・オブ・レイン」 現象に関して、「米国の破滅の前兆か」というような不吉な噂が出回った。

Donald Trump
Donald Trump / cornstalker

【 「アニマル・オブ・レイン」現象の原因 】

しかし、実際には 「アニマル・オブ・レイン」現象は科学的に解明出来る現象である。

「アニマル・オブ・レイン」 現象が発生する一因として、水面上に発生する竜巻の一種で、円柱状の強い渦(ウォータースパウト)が魚やカニ、エビ、カエルなどの水棲生物を巻き上げ、それらを最大数キロメートル先に運ぶことがあるという。

他にも、鳥が咥えた獲物ではないか、という説や、飛行機が飛行中に貨物室が開いて積み荷を撒いてしまうのではないか、という説もあるが、現在では竜巻説が有力視されている。

どうやら、今回の現象が米国にとって「不吉なもの」だという噂は迷信のようである。

トップ画像©falco / PIXABAY

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

 

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