墓を荒らされた女性の幽霊が100年以上に渡って出没する教会

多くの人が最後に永く静かな眠りにつく墓地だが、不届き者に自分の墓を荒らされたならば迷い出てきても仕方ないと言えるだろう。

イングランド東部のノーフォーク州ノリッジにあるバー・ストリート教会の墓地には、ある女性の幽霊が100年以上に渡って出続けているという。

1898年のある夜、若者のグループが肝試しに出かけた後、バー・ストリート教会の墓地に入り込み、とある女性の墓を壊してしまった。その墓は1862年7月10日に28歳の若さで亡くなったシャーロット・ウォレスという女性の墓だった。

その後、教会の墓地には埋葬する前に死体を包むために使われる蝋引きの布を身につけた不気味な人影が歩き回る様子が目撃されるようになった。しかもこの人影は若者たちに壊されたシャーロット・ウォレスの墓から這い出てくると言われた。




町の年配の人々によれば、若くして亡くなった彼女の生活はかなり貧しかったそうで、きっとその幽霊は眠りを妨げられたシャーロットだったのではないかと噂になった。

だが、この噂が流れると更に悪ノリする人物も出てきてしまった。

墓地周辺には警察がパトロールするようになったが、数人の若者が再度肝試しに訪れ、隙を見て鉄柵を壊し、十字架の役目を果たしていた太い鉄の棒を2本取り出し、バールのように使って墓石を動かしたという。この罰当たりな若者たちの前に幽霊は現れなかったそうだが、その後もシャーロットの幽霊の話はバー・ストリート教会周辺で囁かれ続けている。

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Darkmoon_Art / PIXABAY

 

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