【ペルー発】2000年前の「金属で結合された」高度な外科手術の証拠

アメリカ・オクラホマ州の博物館「SKELETONS: Museum of Osteology」には非常に興味深い頭蓋骨が展示されている。それは、普通の人の頭蓋骨よりも縦に長く変形し、更に右側頭部に金属を埋め込んだ形跡が確認できるというものである。

この頭蓋骨はなんと今から2000年前の人物のものであり、この人物はこの処置を受け得たことで生き延びたと考えられているのだ。

問題の頭蓋骨はペルーで出土したもので、今から2000年前に戦闘で頭部を負傷した後、外科手術を受けたものと推定されている。使用された金属は不明だが、伝統的に銀や金がこの種の処置に使用されていたため、この手術にも同種の金属が用いられていたと考えられている。気になるのはやはり手術を受けた人物がちゃんと回復できたのか、という点だが、周囲の骨が融合しているため、手術を受けた後少なくとも数年は生きていた事が解るという。




チュレーン大学の身体人類学者ジョン・ベラノ氏によると、古代の戦闘で用いられた武器は主に投石器や打擲棍棒であったため、頭蓋骨の骨折は戦闘でよく見られる怪我だった。そのため古代の人々は外傷や病気の治療法の一つとして開頭手術を行うようになったと言われている。

もちろん、当時の医療技術を考えると成功率は現代に比べてかなり低かっただろう。しかし、それでも回復した事例が多数存在することから考えても、古代ペルー人の医療技術は高かったと考えていいだろう。

Museum of Osteologyの広報担当者によれば、この頭蓋骨はもともと表立って展示されていなかったそうだが、ネット上に投稿したところ世間の関心を集めたため、2020年から展示を開始することになったそうだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Museum of Osteology in Oklahoma City, OK / Ayleen Dority

 

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