民家に侵入しナイフを振り回す不気味なピエロ、Google Mapsで発見

アメリカには「ファントム・クラウン」ないしは「キラー・クラウン」等と呼ばれるピエロにまつわる都市伝説が存在している。
カラフルなピエロの衣装に身を包み、フレンドリーな笑顔とひょうきんな動きのピエロだが、近づいてきた子供をさらって隠し持っていたナイフで殺してしまう、というものだ。この都市伝説を下敷きに、ピエロの扮装で人を追いかけるなどのいたずらを行って人を怯えさせたり、逆にその一部始終を動画撮影して、SNS上で注目を集めるために用いる人たちが近年出てきており、問題視もされている。
そんなキラー・クラウンの姿が、なんとGoogle Mapsにも捉えられていた!?として海外で話題になっている。
こちらは先週ネット上で注目を集めた画像である。Google Mapsにて座標を入力しストリートビューモードにすると、れんが造りの賃貸物件がヒットする。左側に白い玄関のドアがあり、1階は半地下になっているようなのだが、よく見ると玄関からすぐ右の部屋に奇妙な人影が立っている。派手な衣装に身を包み、オレンジ色のカツラを被ってメイクをした笑顔のピエロだ。
だが、よく見るとその手にはナイフが握られており、視線の先はGoogleのカメラをしっかりと捉えているようだ。
この不気味なピエロはカナダのケベック州モントリオールのロズモン通りに建つ民家に立っている様子が確認されたもので、何者かの手によってスクリーンショットがネット上に公開されて注目を集めた。
いったいこのピエロは何者なのか、住人のいたずらではないとしたらどうやって潜り込んだのだろうか。
だが、拡散されていくうちに意外な真実が明らかになった。戸口に立つ不気味なピエロは、実はハロウィンのパーティー用品店で販売されている「イービル・ピエロ」のドア飾りであることが判明したのだ。日本ではハロウィンの飾り付けというと比較的可愛らしいものが多いが、海外ではリアルかつ本気で怖がらせにきているようなものが多い。
このストリートビューが撮影されたのは2020年11月だったので、ハロウィンの時期が終わって片付けが済んでいない瞬間を撮影されたと考えるのが良いようだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Google Maps / Google