ど真ん中に巨大な穴!?地球平面論の新たな説「ドーナツ型地球説」

アトラスでも紹介しているが、海外には「地球は実は平たい」という地球平面論なる陰謀論が存在している。

このことは文字通り地球は球形ではなく平面で、月や夜空はホログラムであったり、宇宙から送られてくる映像は地球で撮影されたものに過ぎない、というものだ。

勿論、この説は現実にはあり得ない。地球が本当に平面だとすると、様々な物理的・科学的法則が成立しなくなるからだ。

だが、そんな地球平面論の矛盾点をカバーするために生まれた新たな説が「ドーナツ地球説」だ。この説は地球は実はリング状あるいは科学用語でいうところのトーラス状であであり、真ん中に大きな穴が開いているというもので、近年の地球平面論者の間で人気があるという。

元々この説は2008年に地球平面説の研究者を名乗るRosenpenis博士によって地球平面論を考えるネットのフォーラムで冗談として考え出されたものだった。

彼は「私は高度な縮尺の天体物理学専門の学術ソフトウェアを使って、ジオ・ドーナツこと最も美味しい天体、砂糖でコーティングされた我々の惑星・地球のモデルを作った」と投稿。どう考えても地球平面論をおちょくったジョーク投稿だったのだが、彼のアイデアはいつの間にか脚光を浴びるようになった。




その後、2012年に同じフォーラムにVaraug(ヴァラウグ)という地球平面論者が登場。彼はドーナツ地球説を拡大解釈し、光がトーラス構造の曲線に沿って曲がるため、穴は我々地球人からは「見えない」と主張した。また、地球の穴に誰も落ちない理由を説明するために、Varaug氏は地球を「ジャムドーナツ」になぞらえ、重力がジャムに向かって働いていると想像すると良いと述べている。そしてドーナツ型地球は24時間ごとに1回転し、穴は太陽に対して90度の角度になっているため、昼と夜も依然として存在すると主張している。

もし地球がドーナツ型だとしたら、どのような原理でこの形になったのか。彼は岩石や塵、宇宙物質のかけらが重力によって引き寄せられ、中心点のない軌道を描き、何もないところ(ドーナツの穴)を中心に回転するリング状を作り出したためにトーラス型になったのでは、と推測されている。

理屈としては非常に興味深いが、これまた当然ながら「ドーナツ型地球」説は多くの科学者たちによって否定されている。もし地球の真ん中にドーナツのように穴が開いていたら、太陽が昇ったり沈んだりすることはありえないし、現在のように昼と夜が存在することもないという。また、オックスフォード大学のアンダース・サンドバーグ教授は、もし地球がドーナツ型をしていたとしたら、雲の高さが3倍になり、強い風に押し流される可能性があると指摘。さらに穴の近くに住む人々は苛烈な気候に耐えられないと述べている。

結局ドーナツ型地球説も、地球が平面であるという結論に沿って考え出された答えありきの説でしかないと言えそうだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Marcus Friedrich / PIXABAY

 

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