
名俳優として一世を風靡した高倉健さん。ただし最初の頃は役者になるとは思いもよらなかったようだ。
そんなふうに思っていたところ、ある友人が「役者にでもなれば・・・」と勧めてくれた。
そこで、いきなり当時の東映ニューフェイスに申し込むのはおこがましいと思い、芸能事務所のマネージャーに応募した。するとその場にたまたま居合わせた映画プロデューサーが高倉さんのイケメンぶりを評価、いきなり役者として採用されてしまった。
『これはお礼を言わないといけないなぁ・・・』と思った高倉さん、役者になるように勧めてくれた友人にお礼に言った。
すると友人は不思議そうな顔をしてこう答えた。
「俺はそんなこと言ってないよ」
得てして人生で重要なカギを握る発言をした人物ほど、そのことを覚えてないものである。
(隼 英人 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)