世界初『浮いてるプール』、暖房費が高すぎてわずか8カ月で閉鎖間近

今年、イギリスの首都ロンドンに世界初のプールが完成した。ロンドン南西部ナイン・エルムスの高級住宅街に建つ高層集合住宅のエンバシー・ガーデンに設置されたもので、2つの棟の10階部分を繋ぐ形で巨大なアクリル製のプールを築いたというものである。

プールは全長25メートル、幅14メートル、深さ3メートル。アクリルは厚さ200ミリ、高さ3.2メートルで、水の重さだけでも375トンあるという。

このプールはシドニー・オペラハウスなどの著名プロジェクトを担当したアラップ・アソシエイツや、水族館を手掛けるレイノルズなどが建設し、4月末に鳴り物入りでお披露目となった。ロンドンの眺めを一望できる絶景に加え、全面アクリルなので「空を飛んでいるかのような浮遊感」が得られるとして話題だった。なお、利用者は住人に限られていた。

Dizzying sky pool opens in London

そんな最新鋭のプールだったが、オープンからわずか8カ月の現在、閉鎖の話が出てきている。

問題になったのがこのプールの暖房費だ。当初はこのプールは1年中使えるという触れ込みだったが、寒いロンドンで快適に泳げるように科せられた暖房費は毎年15万ポンド(約2300万円)以上。これでも冬期は覆いがかけられるため安くなっているそうだが、その覆いが壊れると1日あたりの暖房費が450ポンド(約7万円)かかると報じられている。また、暖房があっても寒い時期は数分程度しか入っていられないとのことで、冬期は閉鎖する案も出ている。




エンバシー・ガーデンに住むある夫婦は、The Sun紙の取材に「今は寒くて使えないので、暖房費を払うのはおかしいと思います。1日450ポンドでせいぜい5人が使っているとしたら、1泳ぎ90ポンド(約14000円)。これでは到底、お金に見合うとは思えません」と語る。また別の住人も、「私たちは怒っています。外気温は明らかに下がっているが、スカイプールはまだ住民に開放されており、現在は屋根もない。私たちは基本的に空を暖めているのです」と憤慨している。

住民たちは次の住民協会の会合で、冬の間はプールを閉鎖するよう求める予定とのこと。目玉の設備は今後どうなっていくのだろうか。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©Reuters YouTube

 

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