
先日、エジプト観光・古代遺産省は遺跡から金箔で作られた「舌」を備えた3体のミイラを発見したと発表した。
ミイラは男性、女性、子供の3人でカイロの南100マイルに位置するオキシリンカス遺跡の2つの墓の中で発見された。女性と子供の墓を開けてみると中身のほとんどが墓泥棒によって持ち去られていたが、男性の墓は全く手つかずの状態で残っていた。
オキシリンカス考古学ミッションのエスター・ポンス・メラド氏は、「完全に封印された墓を見つけるのは珍しいので、これは考古学的に見ても非常に重要なことです」と述べている。
3人とも石灰岩の石棺の中に埋葬されており、男性の墓には臓器が入っていたであろうカノープスの壺やお守り、ビーズを用いたアクセサリーなどの遺物も多数収められていた。
Egyptian mummies with gold 'tongues' unearthed https://t.co/7m15K3wYrv
— UnexplainedMysteries (@unexplainedmys) December 11, 2021
しかし、最も注目を集めたことは3人とも金箔で作られた「舌」が付けられていたという点だった。このようなミイラは他に類を見ないとのことである。
今のところ3人の身元は明らかになっていないが、身分の高い一族であった可能性が高いという。考古学者たちはこの遺跡のさらなる発掘によって3人の身元が明らかになることを期待している。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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