国際宇宙ステーションの「謎の穴」を巡って刑事告発の可能性を示唆

以前、アトラスでも紹介したが、今から3年前の2018年に国際宇宙ステーションにドッキングされたソユーズカプセルに、直径2ミリの穴が空いており、ISSの空気漏れの原因となっていることが判明。その後、2人の宇宙飛行士がこの穴を修復、ロシアの宇宙機関であるロスコスモスの関係者に損傷の記録を渡している。

   スペースデブリが国際宇宙ステーションを破壊!?

だが、先日ロシア側が、この被害を引き起こしたと非難しているアメリカ人宇宙飛行士を刑事告発する可能性について示唆してきたという報道があった。

そもそもこの穴は誰が何のために開けたものなのか不明であった。しかし今年8月、宇宙機関の匿名の「高官」がロシアのメディアに対し、当時ISSに滞在していたアメリカ人宇宙飛行士のセレナ・オーニョン・チャンセラー氏がこの不可解な損傷の原因であると語ったことから大きな論争に発展した。

この人物の告白によると、彼女は血栓による健康問題からくる「急性の心理的危機」に陥り、地球への帰還を急ごうとしていたというのだ。NASAはこの説には懐疑的であり、この説を否定してオーニョン・チャンセラー氏を全面的に支持する方向で動いていた。

だが、12月になってロスコスモスはこの問題の調査を完了し、その結果をロシアの法執行機関に引き渡したと発表。ロスコスモスはオーニョン・チャンセラー宇宙飛行士が「他の乗組員との恋愛がうまくいかなかったことによるストレスで」穴を開けたとする驚きの新説を発表し、再び彼女に対する抗議の姿勢を強めている。そして法執行機関の結定次第では、最終的には彼女が刑事責任を問われることになるかもしれないという。




新たな説を受けて、NASAのビル・ネルソン長官は「ロシア側によるこれらの攻撃は誤りであり、信頼性に欠ける」と発言。NASA側は問題の穴ができた時点でISSに滞在していたアメリカ人宇宙飛行士全員の正確な位置を把握できており、彼らは穴が開けられたポイントには近づいていなかったとしている。

そしてロシア側のオーニョン・チャンセラー宇宙飛行士に対する非難は、ロスコスモスが不可解な穴に対する自分たちの責任から注意をそらそうとしているために考え出されたものではないか、という別の説が提唱されている。

国際宇宙ステーションに空いた小さな穴が、米露二国の関係を乱す大きな穴になろうとしているのかもしれない。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©NASA-Imagery

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る