メリーランド州伝説の生物「スナリーギャスター」博物館

アメリカの未確認生物と言えばビッグフットやモスマン、チュパカブラやスキンウォーカー等の都市伝説的側面の強いものや、比較的新しいものをイメージする人も多いかもしれない。しかし、振り返ってみると「かつては言い伝えられていたが、現在ではほとんど見られなくなった」未確認生物の話も多いのだ。

今年、アメリカのメリーランド州フレデリック郡にとある珍しい怪物の資料館が出来た。「スナリーギャスター」という半ば伝説的な生物に関する資料を集めた施設になるという。

アメリカン・スナリーギャスター博物館ウェブサイト

スナリーギャスター(Snallygaster)はメリーランド州フレデリック郡に伝わる生物で、この地に定住したドイツ系移民が1730年代に「Schneller Geist(シュネラー・ガイスト、『素早い幽霊』の意味)」と呼んだことからこの名が付いた。この生物は金属製のくちばしに鋭い歯、赤い目を持つ半鳥半爬虫類のドラゴンに似た姿をしており、空から静かに舞い降りてタコのような触手で人間をつかみ、血を奪うと言われている。伝説によれば、納屋や家に七芒星を描くことで、その家の内容物や住人をスナリーギャスターから守ることができたという。

未確認生物の中では珍しく、スナリーギャスターには天敵となる生物の話も伝わっていた。約2メートル程の犬人間のような怪物のドワイヨ(Dwayyo)はスナリーギャスターを殺す事ができるそうで、1960年代半ばの地元の新聞報道にはこれらの生物の足跡などが見つかり、恐らく縄張り争い証拠だと報じられていた。




あまりにこの噂が現地に根付いていたためか、過去にはスミソニアン博物館がスナリーギャスターの皮等の証拠を持ってくる事が出来た人に報奨金を出したり、セオドア・ルーズベルト米大統領が個人的にスナリーガスターを狩ろうと考えたという逸話が残っている。また、創作の世界では人気の「ご当地UMA」でもあったようだ。

スナリーギャスター博物館の館長を務めるサラ・クーパー氏は、博物館を建てたきっかけについて「数年前にメリーランド州に引っ越してきたとき、こんなに興味深い生物の伝説があるのに、どうして注目されていないんだろう?と思ったんです」と地元紙のDaily Yonder紙のインタビューで答えている。

彼女は現在、夫と一緒に納屋を改装して資料館を整備中であり、それまでスナリーギャスターに関する様々な資料をすべて自宅に保管しているという。コレクションにはスナリーギャスターをモチーフにした芸術品や工芸品、ポップカルチャー作品が含まれており、ツアーやその他イベントスケジュールなどの詳細は開設済みのスナリーギャスター・ミュージアムのウェブサイトで確認できるという。

興味深いことに、「次世代のスナリーギャスターが誕生する」予定もカレンダーには記載されている。何でも、伝説によればスナリーギャスターは20年生きた後、20年地中に潜って再び孵化すると言われており、クーパー氏の計算では2024年にスナリーギャスターが新たに姿を現す事になるというのだ。新たに産まれたスナリーギャスターが、この博物館を訪れることもあるかもしれない?

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディアより引用

 

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