
ある町に交通事故の多い交差点がある。そこには中年のオヤジの霊が出るのだ。
霊といっても奇妙な霊であり、絶対に背中を見せる事は無い。そのためついた名前が「せなし」という。
この「せなし」のため、交通事故が増えているといわれている。ある男がこの「せなし」の背中を見てやろうと、運転しながら必死に視線を外さないでいたが、横顔だけ見て交通事故に遭ってしまった。
「せなし」は今もその交差点にいると言われている。
「背なし」都市伝説・怪談・怖い話朗読シリーズ
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(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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