
中国はドローン開発で世界的なシェアを誇っていて、また様々な現場で活用が検討されている。中でもドローンを用いたライトショーは見た目にも鮮やかなため、大規模イベントの目玉になる事が多い。
先週金曜日の10月1日、河南省鄭州市の有名なショッピングモール「万達広場」にて、記念日を祝うイベントに約200台のドローンを用いたショーが開催された。
青白く光りながら建物より更に高く舞い上がっていくドローン・・・だが、その直後に突然数台のドローンが故障、一部が落下し始めたのである。
異変に気づいたオペレーターは急遽ドローンを強制着陸させることにした。だがイベントが行われていた広場には、ドローンによる光のショーを見ようとしていた観客たちが集まっていっることから、その上にドローンが降ってくる事態となったのだ。
Dozens of drones fall from the sky during light show in China
騒動の一部始終は目撃者らによって動画に撮影されていたが、その中には何十台ものドローンが流れ星のように落ちていく様子や、観衆がお互いに落ちてくるドローンに気をつけるように呼びかける様子が捉えられていた。
歩道や車、木などに衝突するドローンから身を隠そうとする人もいれば、何か価値があるのではないか、またはこの奇妙な事件の記念になるのではないかと考えたのか、落ちてきたドローンを持ち帰ろうとした人もいたという。
万達広場によれば、幸いにもこの事故によるけが人や器物への損害はなかったとのことだ。
しかし、なぜ多くのドローンが急に落下する事態になったのか。今回の事故の原因については、単にドローンに命令を送っていたインターネット回線の切断という説が有力だが、なんとライバルのドローン会社がイベントを妨害したのではないかという説も出てきているという。
いずれにせよ、真相はまだ明らかになっていない。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©South China Morning Post / YouTube