イースター島の人々はどうやって海水を飲用にしていたのか

島に多く存在するモアイ像で有名なイースター島には、モアイ以外にも様々な謎が存在している。

昔からイースター島で謎とされてきたのが、水源が少ないためどのようにして飲料水を得ていたのか、という点だった。

真水を確実に採取できる川や泉が存在せず、一年を通してあまり雨も降らない。そのため、イースター島に最初に到達したヨーロッパ人たちも島民がどのようにして海水のような水を飲料水にしているのか、と不思議に思ったそうだ。

そして現代、研究者たちは島民がどのようにして海水まじりの水源から飲料水を得ていたのか、改めて調査を行った。

通常、海水は食用に適していないが、イースター島の海岸線には塩分がほとんど含まれていない水があり、そのまま飲むことができたという。これは雨水が島の多孔質の岩盤を通って地下の帯水層に沈むことで淡水の層が生じるという「沿岸湧水」であることが判明した。




今回の研究に携わったニューヨーク州ビンガムトン大学の研究者たちは、ドローンと最新の赤外線画像技術を使って、この沿岸湧出の淡水ポケットの位置を特定し、そのプロセスの解析に成功したと語る。

研究リーダーのRobert DiNapoli氏は「多少塩辛いですが、口に合わないほどではありません。イースター島の初期の住民にとって、この淡水のポケットは、夏の間に島の唯一の飲み水が枯れてしまったときに、命綱としての役割を果たしていたでしょう。非常に困難な状況に直面していた彼らは、生き延びるためにこのような興味深い戦略を考え出したのです」と語っている。

しかし、この水がなければこの島には誰も住む事ができなかったかもしれない。海水に近い水とはいえ、島民にとっては命の水だったのだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©SoniaJane PIXABAY

 

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