
イタリアのフォンテッキオ村にて、非常に珍しいアートプロジェクトにして実験が行われている。それは村の住民を宇宙人とのハイブリッドにさせるというものだ。
「エイリアンと人間のハイブリッド」という言葉から思い浮かぶのは、政府による実験や、90年代のSFシリーズ「X-ファイル」等のエピソードだろう。だが、今回の実験はかなり具体的なものだ。
一般的なコンドライト隕石をイタリアのフォンテッキオ村の丘の中腹に設置し、そのエッセンスを地元の飲料水に徐々に浸透させていく、というものである。
Mau Jadi Manusia Setengah Alien, Coba Minum Air di Sini https://t.co/JvrMr3AVCM
— Jonathon Keats (@jonathonkeats) September 28, 2021
この奇妙な試みは「寛容の泉」と名付けられた公式のアートプロジェクトの一環として行われたもので、実験哲学者のジョナソン・キーツ氏によるプロジェクトだ。この水を飲んだ人は、技術的には「エイリアンと人間のハイブリッド」になる、と彼は主張しているという。
このアートプロジェクトの最終的な目的は、外国人恐怖症を解消することだという。
「この隕石を介した物質を摂取することで、我々はエイリアンと近しくなり意識的に宇宙の一部になります。自分や他者が各々別の場所から来たという事実を超えて、実は私たちは皆同じ場所、つまり宇宙から来たのだという認識へと拡大させていく事を狙っています」とキーツ氏はSpace.comに語っている。
この村がプロジェクトの舞台として選ばれた理由には、この村が1700年以上前に宇宙から飛来した隕石によって形成されたとみられるクレーターの近くに位置しているためだとか。しかし村人自身が実際に隕石入りの水を飲むことを良しとするかどうかは、個人の意志に任せているとのことだ。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Manuel Darío Fuentes Hernández / PIXABAY