世界の奇怪な儀式

科学の発展と合理主義が進み、オカルトや迷信が遠のく世の中だが、いまだに世界各国には実に奇妙でオカルティックな風習・儀式が存在する。国別にご紹介しよう。

●南米「毒ヘビを素手で扱う」

アメリカ南部には生きている毒ヘビを扱うキリスト教教儀式がある。敬虔な福音主義のキリスト教信者たちは、イエス・キリストへの信仰心と愛があれば、毒ヘビには絶対に噛まれないと信じている。

この非科学的な儀式により、1910年以来、記録されているだけでも120人以上の儀式参加者が毒ヘビに噛まれて死亡している。たとえ毒ヘビに噛まれて死なないまでも、手が効かなくなったり、指が欠けたりする犠牲者も多数だ。

しかし、それでも、信者たち「亡くなったもは、神の思し召しだ」と妄信しているという。

Crucifixión
Crucifixión / cntvalladolid

●フィリピン「磔刑」

フィリピンの一部の狂信的なカトリック教徒の間には、イースター(復活祭)に自らを磔にして信仰心を示す儀式がある。実際に手首を木の板にきっちり釘づけにして、いうまでもなく耐え難い苦痛に耐える、という儀式だ。

バチカンはじめとするカトリックの指導者たちは、「怪我をするので危険だ」とこの儀式を非難している。

Red Easter egg in a basket
Red Easter egg in a basket / wuestenigel

●ギリシャ「レッドエッグ」

ギリシャの正統派クリスチャンはイースター(復活祭)で「レッドエッグ」というゲームを行う。このゲームは少し風変わりである。ルールは以下の通りだ。

①イエス・キリストが十字架で流した血を象徴して、卵を赤く塗り、それらをバスケットの中に入れる。
②プレイヤーはそれぞれ赤い卵をひとつづつ選び、対戦相手を指定する(通常は隣に座っている人が対戦相手になる)。
③片方が「クリストス・アネスティ(キリストは復活した)」と唱え、もう片方は「アリソス・アネスティ(本当に、彼は復活した)」と応える。
④「クリストス・アネスティ」と言った方は、自分の持っている卵の端を相手の卵の端に軽くぶつけて、相手の卵の端を割る。
⑤割った方が勝者、割れた方が敗者になる。勝者は同じ卵の端を使って、相手の卵のもう一方の端を割る。
⑥勝者は別の相手に挑戦し、最終的に自分の卵が割れていない人が勝者になる。
⑦全員の卵を割り勝ち抜いた者が勝者となり、その者は幸運に恵まれるという。




●インド「赤ん坊投げ」

かつて、インドのカルナタカ州やマハラシュタル州の一部ではイスラム教徒の間で、高さ9メートルの屋根から幼い赤ん坊を投げ落とす、という儀式があった。この儀式の目的は「赤ん坊の幸運を願う」ことらしい。ソラプールの町では、この儀式はイスラム寺院バーバ・ウメル・ダルガのてっぺん(地上15メートル)の高さから投げ落とされ、下で広げられた布でキャッチされる。

いうまでもなく現在の常識からは危険なので、昨今では、投げ落とすような野蛮なことはせず、赤ん坊は寺院の下に運ばれて、イスラム教徒とヒンドゥー教徒の男たちによって抱きかかえられる、という風に形を変えた。

fingers
fingers / curran.kelleher

●パプアニューギニア「指の切断」

インドネシアのパプアニューギニア島に住むダニ族の女性たちの間には、愛する人を失うと悲しみを表し死者を弔う為に指先を切り落とす、という風習がある。大人の女性は、親戚が研いだ石の刃で指を切り落とし、赤ん坊は母親によって指先を噛み砕かれた。

現在では、この儀式は違法とされているが、僻地に住んでいる部族はいまだに行っているという噂がある。

Bhutan - Cosiendo
Bhutan – Cosiendo / othermore (other)

●ブータン「ボメナ」

「世界一幸福な国」とされ、そもそも、「不幸」という言葉が存在しないブータン。ブータンの最東端部では「ボメナ」と呼ばれる夜這いの風習がある。

少年が少女の家にこっそり忍び込み、若者がパートナーを見つけ、結婚するために行われる。

若者の幸運を願っての伝統だが、昨今では「ボメナ」は性感染症の広がりや、望まない妊娠、レイプの要因にもなるのではないか、という批判も多い。




●キルギスタン「誘拐婚」

キルギスタンでは男性が狙っていた女性を誘拐して結婚する、という風習がある。男性側の家族は嫁を迎える準備をしているが、女性側は突然誘拐される。

現在の世界基準の常識からは逸脱していて、フェミズム団体は猛反対する風習であるのはいうまでもないが、誘拐される女性たちは「国の風習なので仕方ない」とあきらめるケースが多いという。

●エチオピア「去勢されたウシの背で裸でジャンプする」

エチオピアのハマー族は大人の男性になる為の通過儀礼として、去勢されたウシの上で裸になってジャンプする、というものがある。

去勢されたの牛の背中の上で、落ちることなく4回走ることに挑戦し、もし落ちたら、もう一年間、男にはなれずに少年のままでいなければならない。ハマー族にとって、「大人の男性になる」とは、結婚して家庭を持てるくらい、心身ともに強い男性になるということなので、このような苦行を課すのだという。

Vanuatu - Pentecost
Vanuatu – Pentecost / snapboot

●ニュージーランド「脚を縛り高所から飛び降りる」

ニュージーランドのバヌアツでは、大人の男性になる為の通過儀礼として、脚を縛り高所から飛び降りるという「ナンゴール」という儀式がある。

勿論、怪我人が続出しているが、大人の男性の勇気と強さとを示す儀式らしい。

いかがだろうか。科学合理主義の世の中でも、世界にはまだ実に奇妙なオカルティックが儀式・風習が残っている。中には危険な儀式を強制する国もあるが、改めて日本に生まれた幸せを実感する。

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

トップ画像©Ian Lindsay PIXABAY

 

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