太陽嵐が「インターネットの黙示録」を引き起こす!? 可能性について専門家が警告

インターネットはもはや我々の生活に欠かせないインフラの一つとなっている。

Twitter、FacebookなどのSNSが不調になるなど、大きなネットサービスに障害が発生した場合は社会にかなりの影響が出て、ニュースにもなったりする。

そのインターネットが、ある自然現象によって危機的な状態に陥る可能性がある、という発表が専門家から爆弾発言があった。

SIGCOMM 2021データ通信会議で発表された報告によれば、太陽で大規模なフレアが発生した際に太陽風が爆発的に放出される「太陽嵐」が発生した場合、世界中のインターネットが数ヶ月間混乱する可能性があると警告されている。

太陽風はコロナホールやフレアに伴って発生する高温で電離した粒子のことである。

この太陽風が爆発的に放出されると太陽嵐となり、通常よりも格段に多い電磁波や磁場の波、粒子が放出される。大半は地球の磁気圏や大気圏を通過した際に減衰してしまうのだが、世界中のインターネットインフラを支える海底ケーブルに被害をもたらす可能性があるという。

他にも、人工衛星等への悪影響が出てGPSが機能しなくなるなど、様々な可能性が考えられている。




大規模な太陽嵐はこれまでにも何度か確認されており、非常に明るいオーロラが目撃されるといったものから、電信機器や停電などが確認された事例もあった。

これらはいずれもコンピュータや携帯電話など、今では当たり前のように使われている機器のない時代の話であったが、もし今の時代に大規模な太陽嵐が発生した場合、電子通信に依存している我々の生活に深刻な影響が及ぶ可能性は非常に高い。

カード決済からSNSまで、大半の機能がインターネットに依存していることを考えると、大規模な太陽嵐による社会の混乱はかなり悲惨なものとなるだろう、と科学者等は警告する。

共同執筆者であるカリフォルニア大学アーバイン校のAbdu Jyothi氏は「私がこの問題について考えたのは、パンデミックの際に、世界がいかに準備不足であったかを目の当たりにしたからです。我々がパンデミックに効果的に対処するためのプロトコルがなかったために大きな影響が出ましたが、これはインターネットについても同じです。私たちのインフラは、大規模な太陽現象に対する準備ができていません」と述べている。

今のところ、太陽嵐が発生する可能性は10年に1.6~1.4%程度であるため、危機が迫っているというわけではない。しかし、前もって推測をたてて観察を行うことで、太陽嵐による災害シナリオを回避できる可能性がある、と研究者たちは語っている。

太陽嵐がどのように私たちの電力網をノックアウトすることができるか

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ipicgr PIXABAY

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る