
悪魔祓いというと中世などの昔の文化に思われがちだが、現代でも悪魔に悩まされ悪魔祓いが行われることは多いという。
あるエクソシストが、現代の悪魔祓いで起きた興味深い顛末を明らかにして、注目を集めている。
現役のエクソシストであるスティーブン・ロセッティ氏は、「Best of Coast to Coast」というポッドキャスト番組に出演した際、儀式の後に参加者に起こった恐ろしい話を披露した。
悪魔払いの際、神父は通常、憑依した人に宿っているとされる悪魔や悪霊を体から引き出そうとする。ある男性の事例では、悪魔祓いの後に目を覚ますと、背中に「巨大な爪痕」があったという。
「朝起きたら、背中に爪痕のようなものがついていた人がいました。それは巨大な獣が爪を立てて背中を搔きむしったような5つの爪痕で、長さ2フィート、幅2インチほどで本当に醜いものでした」
なお、このような事例はすべての悪魔祓いの儀式で起きるわけではないと説明している。
「憑依には様々な程度があります。完全に憑依された人は、通常、かなりひどく暴れ回ります。それ以下の場合は、悪魔的な反応が見られるが、それほど極端ではありません」
だが一方で、外見の変化が憑依の兆候として捉えられることもあると説明した。
「憑依されているというような人に、私が尋ねることの一つがあります。『いつも体にあざやひっかき傷はありますか?』そう訊くと、多くの場合憑依されている人は同意します」
また、彼は現代の創作の世界における悪魔祓いにも言及。創作の世界では大抵、悪魔祓いのシーンは予算をつぎ込んで撮影される。彼は有名な映画の悪魔祓いのシーンについては「ちょっとしたハリウッド映画」と表現したが、この映画の不穏なシーンには真実味があることを示唆してもいる。
「時には悪魔祓いの対象となった人が悲鳴を上げ、悪魔の声らしきものが聞こえてくることもある」とのことだ。
The Exorcist – Official Trailer 2021
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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