
ここ最近、海外では様々な理由で家畜の大量死がニュースになっている。その大半は落雷などの自然現象によるものだと考えられているが、アメリカにて驚くべき家畜の大量死が確認されていた。
先月、アメリカ・ジョージア州のチャタフーチー川に合計で約200頭のヤギが首を切り取られた状態で捨てられているのが発見された。
この件について、地元警察はサンテリアと呼ばれるブードゥー教の信者が儀式の一環として生け贄に捧げたと思われる、との見解をもって捜査を行っているという。
地元の環境保護活動家Jason Ulseth氏によると、ここ数週間で一度に30個もの首のないヤギが川に浮かんでいるのを何度か目の当たりにしたという。
彼はChannel 2 Action Newsの取材に対し、「ここ数年で数百頭のヤギを見ていますが、一度に20~30頭以上のヤギが死んでいる様子を見たことはありません」と語り、事態は悪化しているようだと述べている。
Dead, beheaded goat found in Chattahoochee River https://t.co/wmyUiveD0o
— 11Alive News (@11AliveNews) May 14, 2019
さすがにここまで大規模だと目撃者もおり、何者かが白昼堂々と死んだヤギを橋の上から川に投げ込んでいる様子を目撃、動画撮影に成功した人も出てきた。Ulseth氏は「ヤギの死体廃棄は夜中だけでなく、昼間にも行われているようで、死体を川に投げ捨てる音を聞いたことがあるという人が何人もいます。この川の水は500万人の飲料水の水源ですから、みんなで協力して守っていかなければなりません」と語る。
今のところ最も有力な容疑者は、ローマ・カトリックのレリーフと西アフリカの宗教を融合させたブードゥー教スタイルのカルト教団、サンテリアの信者がヤギを生け贄にしているというものである。
あるサンテリアの神父は過去のインタビューで「我々は勝利を祝うためにヤギを使う。そして、赤ちゃんのために雌のヤギを使います・・・また、祝福のためにも使います」と、生け贄に使うヤギの用途を語っており、今回の事件との関連が疑われている。
Ulseth氏は「彼らの仕業だったとして、どこからヤギを調達しているのか、実際にどのような事があってヤギの死体が川に流されているのか、我々は知ることができません」と不安を口にする。
地元警察はヤギに関係した事件は今のところ起きていないとしているが、今後も捜査を行って行く予定だという。
Decapitated goat found in Chattahoochee River
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Capri23auto PIXABAY