夢子のちょっとゾワッとする話「知らないあの子」

これは私が小学校一年生の時に経験した出来事である。

夏休みを使って私は中部地方の叔父夫婦の家に遊びに行きました。叔父夫婦の家には子供がいません。子煩悩な夫婦で特に叔母は私を自分の娘のように可愛がってくれました。

叔父夫婦の家は、山と畑に囲まれた自然豊かな場所にあります。人口も少なく町の人はみんな知り合い。とてものどかな所です。お昼は のんびり道を歩きながら虫をとったり花をつんだりしていました。

少し離れたところに同世代の男の子が3人、楽しそうに走り回って遊んでいました。「いいな」と横目で見ながら私はひとりでブラブラ歩いていました。

寂しさを感じながら花を摘んでいると、後ろから肩を叩かれました。

黒髪でおかっぱ、サスペンダーつきの黒いスカートを穿いた女の子でした。何て言葉を交わしたのかまでは覚えていません。ただ友達が出来た喜び、楽しさで心は満たされていました。




名前は「ともえちゃん」と名乗りました。

帰宅後 叔父夫婦に「ともえちゃん」の話をするものの、二人は首を傾げながら私の話を聞いていました。

翌日、ともえちゃんと道を歩いていると 昨日の男の子三人組が睨み付けるように私たちを見つめてきます。

ボソボソ耳打ちをする男の子たち。そのうちの一人が「おい!その子から離れろよ!!」。

その瞬間から私は記憶がありません。

次の記憶は神社で叔父夫婦が泣きながら目覚めた私を抱きしめ、3人の男の子と地主のおじいさんと宮司さんが近くにいました。

後でわかったことですが、ともえちゃんは数十年前に亡くなった女の子でした。寂しくて同世代の子と遊びたかったのでしょうか。

(夏目夢子 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©irumam / photoAC

 

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