コロナが終息しない中、ガンジス川は死体で溢れかえっているのが問題となっていた。

ヒンドゥー教では遺体を火葬して川に流すのが当たり前であるが、感染症の場合は火葬しないでそのまま川に流すためである。

ただし病院からコロナによる証明書が出された場合のみ、火葬場が許可されている。だが検査もできず、火葬費用がない貧困家庭もあるのが現状である。

これでは感染者数が減らないどころか不衛生な状態が続いてしまう。そこで火葬費用が支援される話になり、火葬されていない状態で川に流すことも禁止されることとなった。

そもそもまず死者数が減って欲しいところである。

だがコロナ以前からインドを流れる川には、なぜか損傷が少なくまだそんなに歳とってはいなかったのでないかと思われる女性らしき骸骨も少なからず出てくるそうだ。

呪物集めにはまる由乃夢朗は、これらの骸骨がネットオークションに出されているのを発見し、事件性を懸念していた。

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もしかしたら、インドの結婚制度に原因があったのではなかろうか。

インドでは古くから歳の差婚が多く、子供のうちから嫁に出されることもありがちであった。子供婚は現在禁止されているにも関わらず、未だに問題として残っている。

さらに問題となっていたのは、サティーという風習である。当然夫の方が先に亡くなる可能性が高くなるが、嫁はその死を悼んで生きたまま夫の遺体と共に火葬される儀式のことだ。

1829年には法律で取り締まられたが、その後も完全になくなったわけではなかった。この儀式はインドの神話に登場するサティーが元になったと言われている。彼女が愛していた旦那であるシヴァ神を、父親に気に入ってもらえなかったために焼身自殺をした伝説である。

カースト制により女性の立ち位置が低くされたことにより、女性は男性のために身を尽くすのが美徳だと長い間植え付けられてきた。

サティーが禁止された後も完全に廃れなかったのは、ダウリーという持参金が絡んでいたからである。

インドではストリーダナという習慣があったが、本来娘が夫の死後も困らないように父親が財産を持たせる。子供ができないうちに夫が亡くなれば財産を持って実家に帰る権利ができ、息子がいない場合も嫁に財産権ができる。

つまりは嫁を生かしておかない方が、嫁ぎ先の財産になってしまうわけである・・・。

サティーは嫁の本意によって行われたとは言い切れず、ほぼ殺人に近いということである。さらに許しがたいことに、サティーが商売にまで利用されていたということである。




サティーが行われると、見物人が訪れ出店が繁盛する。なんと焼かれている未亡人の写真まで売り物にされていたのだ。

女性の社会進出や自立が難しかったこともあり、娘が生まれると父親の経済的負担が大きくなるため早めに嫁がせたがる。だが父親が気に入った家に娘をやるには、ダウリーが多く必要であった。

ダウリー禁止法が既に1961年に制定されにも関わらず、未だにDVや自殺・殺人の要因として問題になっている。

ダウリーが少ないと嫁ぎ先で大事にされないどころか、夫が健在のうちから嫁が焼死する事件も珍しいことではないようだ!

自殺と見せかけた焼死ということにして、火葬費用がかからずに済まそうとした可能性も考えられるのである。その後すぐ夫が再婚するという事例もある。

2016年の段階で1日に21人程の女性が、ダウリー事件で亡くなったとのデータも報告された。恐らくデータに反映されていない場合も考えられ、もっと被害があった可能性も残る。

このことから娘が生まれる前に、中絶してしまう件数も増える一方になってしまうそうだ。

このままでは女性が幸せな人生を歩むのが難しそうである。以前よりは女性の教育と社会進出が支持されてきたようには見えるが、未だ問題は全て解決し切れてはいないようだ。

男女問わず優劣なくお互い認め合える社会に変えていく必要性は、インドだけでなく世界全体に言えることである!
今あるのはコロナ問題だけでない。このような不遇な境遇で苦しむ人々が減っていくことを願いたい!!

(ふりーらいたー古都奈)

参考サイト

BBC NEWS|JAPAN 死体であふれる聖なるガンジス川、COVID-19の影響か インド
中外日報 彼女たちはなぜ死ぬべきなのか 天理大学附属おやさと研究所教授 堀内みどり氏
「インドにおけるジェンダー問題-女性の地位向上を目指して」  国際学部国際学科 20627148 堤麻衣子 牧田東一ゼミ

  画像©ウィキペディアより引用

 

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