200体の幽霊が住むクイーン・メリー号、老朽化のため廃船の危機

カリフォルニア州には、幽霊の住み着いたお化け屋敷ならぬ幽霊船が存在している。

1936年に造られた豪華客船クイーン・メリー号だ。クイーン・メリー号は1964年からロングビーチ市に停泊していて、観光スポットとしても有名である。そして、観光客の中にはこの客船に住んでいると言われている多くの幽霊が目的でやってくる人もいる。

第二次世界大戦中に同船は護衛の軽巡洋艦キュラソーと衝突する事故を起こし、キュラソー側の乗組員338人が犠牲になった。クイーン・メリー号に出る幽霊はこの事故の被害者達が多いといわれ、彼らは別名「灰色の幽霊」と呼ばれて、今でも目撃証言が絶えない。

また幽霊以外にも長い歴史を誇る豪華客船の内部は船の形をした博物館のようで、歴史ツアーも行われている。しかし現在、豪華客船クイーン・メリー号は岐路に立たされている。

数年前から転覆を防ぐために約2300万ドル(約23.5億円)の修理費が必要であることが検査で判明していただけでなく、運営会社が引き上げてしまったために今年の夏から管理権がロングビーチ市に渡っている。




市はクイーン・メリー号の今後について、あらゆる選択肢を検討するために調査を依頼した。その結果、船を保存するにせよ、廃棄するにせよ1億ドル以上(約110億円)の費用がかかることが判明した。

そこでロングビーチ市の職員らは、この幽霊船を保存する意向に舵を切ったのである。

市議会議員のシンディ・アレン氏は「クイーン・メリー号のように、年間160万人の観光客が訪れる船を持てる機会があれば、ほとんどの都市は死を覚悟するでしょう。信じられない事に、クイーン・メリー号には9400万ドル(約100億円)の経済効果があります」とクイーン・メリー号の価値について述べている。

今の所今後の運用方針については2つの方針があり、現状のまま修理してあと25年は使えるようにするか、『乾ドック』にしてあと100年は使えるようにすることが検討されているという。

どちらの方法も相当に費用がかるが、少なくとも今のところクイーン・メリー号は廃船の危機を乗り越えたようだ。

Sink Or Swim? Long Beach Officials Debate Saving Queen Mary Or Sinking It Into Ocean

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 RMS Queen Mary / Kent Wang

 

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