とんでも大手スポーツウェア、コロナ抑制の虚偽表記で巨額罰金課せられる

オーストラリアの有名スポーツウェアブランド『LornaJane(ローナジェーン)』は、「コロナウィルス蔓延を阻止できるウェア」と虚偽の商品を販売したことからオーストラリア連邦高等裁判所から500万オーストラリアドル(約4億円)の罰金を科せられた。
昨年7月にコロナウイルスによる最初のオーストラリア内でのロックダウン期間に、ローナジェーンは「すべての病原体」を防ぐ『LJシールド』と呼ばれる「画期的な技術」を使用したというウェアを発売した。
しかし、判決の中で、連邦裁判所・ダリル・ランギア裁判官は、同社の主張は消費者の恐怖心と不安を利用しようとしたものであり、搾取的また略奪的で潜在的に危険であると以下のように述べた。
「ローナジェーンは、オーストラリアの消費者法の関連規定に違反する違法行為を伴う方法で、国民の懸念を伴う恐怖心を利用して利益を得ようとした」
さらにランギア判事は裁判所は同社の行為の深刻さを憂慮、「この種の搾取的行為は許されない」ことを示すために相当な罰則を課さなければならないとも語った。
同ブランドのウェブサイト、実店舗、Instagramにおいて「コロナウィルス蔓延の解決法?ローナジェーンはそう考えます」と広告。このことから、オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、虚偽の誤解を招くキャンペーンを行ったとして、同社に対して訴訟を起こしていた。
ACCCコミッショナーのサラ・コート女史は以前、この問題は「特に懸念している」と述べ、ローナジェーンはコロナウィルスについて科学的または技術的証拠に基づいているような印象を消費者に与えたと主張していた。
連邦高等裁判所は、「消費者はよく知られているブランドを信頼し、彼らのマーケティングの言い分は確かな証拠によって裏付けられていると思い込んでいることから、これについて特に懸念している」と付け加えた。
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Gary Cassel PIXABAY