
スカイダイビングなど、高高度から落下しても人の命を救ってくれるのがパラシュートである。
一般的には命綱になってくれるパラシュートだが、きわめて稀なことではあるが、パラシュートが故障によって開かず、そのまま墜落死する不幸な事故もときどき発生する。
先日、アメリカのカリフォルニア州上空で空軍が高高度低空飛行(Halo)の訓練を行った。次々と落下傘兵が降下していく中、一人だけントロールを失い、パラシュートが正しく開かなかった。
地上約4500メートルから落下した兵士は民家に衝突、屋根を突き破ってキッチンに墜落した。だが、奇跡的な事に兵士は生きていた。
気絶はしていたが、軽傷だったのである。
兵士が墜落してきた家の家族は、
「屋根を突き破ってきたにもかかわらず、家の中はそんなに壊れていませんでした。彼はキッチンカウンターや電化製品などをすり抜けて着地したのです。壊れたのは天井と石膏ボードだけでした」
と語っている。
地元警察が確認したところによると、兵士は「意識はあるが気絶していた。痛みを訴えていたが、目に見える深刻な怪我はなかった」とのこと。その後、病院に搬送されて治療を受けたが、完全に回復する見込みだという。
正しく奇跡が起きたと言えるのではないだろうか。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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