ダ・ヴィンチによる小さなスケッチが約13億円で落札された

「モナリザ」や「洗礼者ヨハネ」など、世界的に有名な作品を生み出したルネッサンス期の天才画家にして万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

彼は様々な芸術作品や発明を行ってきたが、同時に数多くのスケッチも残してきた。それは発明品の設計図(断片的なものから完成品のイメージ図まで)、多くの人間たち、様々な風景。犬や猫、鳥や馬などの様々な動物を描いた小さなスケッチも数多く残していると言われていた。

そんな中、先日開催されたクリスティーズ社のオークションに、ダ・ヴィンチの動物を描いたスケッチが登場して注目を集めた。

今回の作品は1480年代に描かれたややうつむき加減の熊の頭部を描いた物で、尖らせた銀を芯にした鉛筆ならぬ「銀筆」で描くというシルバーポイントで描かれたものである。

銀筆は鉛筆が発明される前に用いられていたもので、紙や板に特殊な粉を吹き付けて銀筆で削り付けながら描くという技法だ。精密な線が描けるだけでなく、半永久的な耐久性を有しているため、我々は長い年月が経った現在でもダ・ヴィンチらの残した精緻なスケッチを見る事ができるというわけだ。

ダ・ヴィンチは生涯を通して寡作だった(完成作品が非常に少なかった)事から、彼の作品やスケッチの価値は相当なものとなっている。今回の作品は880万ポンド、約13億4300万円で落札された。

なお、落札者は男性と女性とのことだが、匿名にされている。過去にダ・ヴィンチの作品で最も高額だったのは500年前に描かれたキリストの肖像画「サルバトール・ムンディ」である。

この作品は2017年に約500億円という驚異的な価格で落札されており、これは美術品のオークションにおける史上最高額となっている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像@nytimesarts / twitter

 

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