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水路に流れ込んだ薬物を摂取した野生の生物が、中毒症状になるだけでなく薬物依存症状まで出る事もある、という驚きの研究結果が6日に発表された。

今回の研究を行ったチェコ生命科学大学の研究チームは水に含まれる禁止薬物による生物の影響について研究を行った。

なお、魚に薬物を投与するという実験はかなり前から行われている。不安神経症の治療薬として処方されるオキサゼパムを投与されたスズキは、通常のスズキよりも早く餌を食べ、社交性や大胆さが低下することが実験で明らかにされた。

また、避妊薬に含まれるエストロゲンの残留物がオスの魚に身体的変化をもたらすことも明らかになっている。

しかし、これらの薬物投与は魚たちにとって潜在的な脅威となりうるのではないか、という懸念は約10年前にスウェーデンの科学者によって示唆されていた。

今回の研究では、8週間にわたって淡水に住むブラウントラウトを覚醒剤の成分として知られるメタンフェタミンを混入した水のタンクにて飼育。その後淡水の水槽に移し、禁断症状の有無を確認するというものだった。

1日おきに淡水と覚醒剤入りの水のどちらを求めるようになるか魚の行動で確認することで、魚が薬物中毒の状態かを判断した。




その結果、薬物の入った水で飼育されていたトラウトは淡水に移された最初の4日間は禁断症状が出て、薬物の入った水を選んでいたという。さらに薬物中毒症状が出たトラウトは、薬物を接種したことのないトラウトに比べて活動性が低いという結果になった。

薬物が取り除いてから10日後まで、魚の脳内には薬物の証拠が見つかったという。

研究を行ったPavel Horky博士は次のように述べている。

「違法薬物が、地表の水域で観察されるようになったレベルで魚の行動を変化させるかどうかはこれまではっきりした事は不明でした。しかし、今回の結果で魚も薬物中毒になり、その結果採餌や交尾などの本能的な活動を抑制してしまう可能性があります」

「薬物中毒になると、魚が薬を求めて不健康な水処理の排水の近くに集まるようになり、自然な生活のテンポを乱すことにもなりかねません。人間の環境汚染による水生生物への悪影響は、海岸に漂う油膜やプラスチックなどだけではありません。人間が接種した薬物の多くは排水処理では対処できませんので、このままでは水生生態系に相当な害を与える結果になります」

「今回の研究結果は、違法薬物が淡水の生態系に放出されると、魚の中毒症状を引き起こし、生息地の嗜好性を変化させるだけでなく、個体や集団レベルで予期せぬ悪影響を及ぼすことを示唆しています」

New Study Shows Drug Addicted Fish?!?

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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