
キリスト教の神父が神に祈り、取り憑いた悪魔や悪霊を追い払う儀式を行う悪魔払い。非科学的な、昔行われていた儀式のイメージを持つ人もいるだろうが、現代でも悪魔払いの儀式は行われている。それどころか、「むしろ最近は悪魔払いが増えている」という証言が教会関係者から上がっているという。
週に20回の悪魔祓いを行うカトリックの神父、スティーブン・ジョセフ・ロセッティ氏は、悪魔祓いの仕事に携わって13年、数え切れないほどの悪魔の仕業を見てきたと語る。
だが、近年になってその頻度が上がっているというのだ。
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— wikipikibot (@wikipikibot) July 2, 2017
ニューヨーク・ポスト紙の取材に応じたロセッティ神父は、過去10年間でエクソシストがいかに「飛躍的に増加」したかを語った。彼によると、「テクノロジーが進歩したことで、悪魔は人々に近づく新しい方法を見つけている」のだという。
悪魔の所業は様々で、テレビの電源を入れたり切ったりすることから、ナットやボルトのような異物を吐き出すなど、多岐にわたる。
ある女性の事例では、肩に逆十字の火傷痕が浮かび上がったという。ロセッティ神父が調査すると、この時彼女の父親が悪魔からのものとみられる邪悪なメールを受け取っていたという。
「メッセージは彼女の電話番号から送信されていましたが、彼女自身が送信したものではありませんでした。文面は典型的な悪魔の暴言でした。私と同様の体験をした者は多く、中には悪魔からのメールを受け取った者もいます。悪魔の被害に遭っている人の家ではテレビや電気が勝手についたり消えたりと、電子機器に手を出す様子が確認できました。今は携帯電話にも手を出しているようです」
と、ロセッティ神父は悪魔がメールで被害者を悩ますようになったことを説明している。
悪魔が現代社会に順応していることから、悪魔に悩まされる人も増えているようだ。
ロセッティ神父は「悪魔に憑依された」と連絡してくる人の多くは精神疾患を患っていることを認めた上で、さすがに映画「エクソシスト」に出てくるような光景は目にした事はないものの、「人間には不可能なもの」も多く見てきたと主張している。
そして、悪魔の攻撃から身を守るために、誰もがもっと努力すべきだと語っている。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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