事故から10年、放射能に汚染されたイノシシに突然変異ハイブリッド種が…

2011年3月11日、東日本大震災により東北地方を初めとする広い地域が地震の被害に遭った。

この時の地震と津波は福島第一原子力発電所を襲い、メルトダウンが発生。この事故により多くの人たちが避難する事態となった。

あれから10年が経過し、福島第一原子力発電所周辺の環境は大きく変化している。

原発事故が動植物に及ぼす影響を調査している科学者たちは、野生のイノシシに興味深い特徴が見られた事を明らかにした。日本の山林に生息するイノシシたちのDNAを調べた結果、なんと新たなハイブリッド種が産まれている事が明らかになったのだ。

とはいえ、このハイブリッド種は放射能の影響によるものなどではなく、避難区域に残された家畜のブタと野生ないしは飼育下にあったイノシシが交配して産まれたものだという。

イノシシとブタは近縁種であり、昔から交雑も確認されており「イノブタ」と呼ばれている。そのイノブタが福島県の避難区域で大幅に数を増やしているというのだ。

福島大学のドノバン・アンダーソン研究員は、地元の食肉処理場で採取した243頭のイノシシおよびブタ、雑種であるイノブタの筋肉から採取したDNAを分析。その結果、避難区域のイノシシの16%に当たる31頭のイノシシが雑種であることが明らかになったという。




なお、原発事故による放射能の影響についても「放射能と新しいハイブリッド種の誕生には関連性がない」ことが解ったという。

Mail Onlineのインタビューに、アンダーソン氏は次のように答えている。

「我々は、この地域で豚と在来種のイノシシとの間で交配が成功した証拠を示しました。イノシシの遺伝子の変化に放射能は関係なく、単に豚と交雑したことからです。福島のイノシシはまだ比較的汚染されており、放射性核種が検出されないものから、1キログラムあたり3万ベクレルのものまであります。しかし検出された放射能の測定値は、人間がその動物の肉製品を食べたとしても非常に些細なものです」

「今後の研究では、これらの雑種の適合性を評価し、その生態的ニッチをより明確にすることを推奨する」とアンダーソン氏らは述べている。

福島原発周辺のゴーストタウン!野生のイノシシ!倒壊した家! #11

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Annette Meyer PIXABAY

 

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