
アトラスでも度々紹介しているが、海外では奇妙な陰謀論が急に台頭してくる事がある。「地球平面論」や、新型コロナウイルス感染症とそのワクチンに関する陰謀論などが記憶に新しい所だろうか。
そんな陰謀論で、最近アメリカ等で支持者を増やしているのが「鳥は全て偽物である」という驚きの陰謀論だ。
それによると、アメリカ国内に生息する鳥は小鳥から猛禽まで全て政府によって駆除されてしまっており、全て本物そっくりなドローンに置き換わっているのだとか。内部には超小型のマイクやカメラが仕込まれており、これで市民を監視しているらしい。
いくらロボットと主張しても、鳥は生き物なのだからフン等をするではないか、という反論もあるかもしれないが、そのフンは液状の追跡装置で、落下して付着させることで対象の位置情報を知る事ができるという。
そんなに小形かつハイテクな鳥ロボットがどうやって動いているのか気になる所だが、皆さんも外の鳥を眺めていると電線に留まる様子を見る事ができるだろう。陰謀論者によれば「電線に留まった時にバッテリーに充電している」そうだ。
なんとも荒唐無稽な陰謀論だが、この陰謀論自体は2017年には既に出てきていたらしい。その後、SNS等で陰謀論は広まっていき、現在では海外の投稿サイトRedditにて数十万の支持者を得るに至った。そしてつい先日の6月23日、ミズーリ州スプリングフィールドのパークセントラルスクエアにて支持者らが「すべての鳥はドローンである」と唱えるデモを行ったのである。
アメリカでは、かつて空を覆いつくすほど個体数があったというリョコウバトを乱獲により絶滅に至らせた過去がある。それ故に、バカバカしい発想にも思えるこの陰謀論も受け入れられてしまったのだろうか?
Hidden in Plain Sight: Spy Devices of the CIA
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Sergei Belozerov PIXABAY